中学受験界では「うちはもう志望校絞ってあるから~」とか「学校選びって難しいよねー」なんていうマウントなのか何なのかよく分からない会話に遭遇することがあります。
(私なんて学校選びっていつから始めればいいんだろう?って思ってたのに、志望校をもう絞ってるってどういうこと?)と焦ったり・・・(はい私です)
でも安心してください。
そういう人は大きく分けて2つ。
- 上にお兄ちゃんやお姉ちゃんがいて中受を経験済み
- 単に偏差値の高いネームバリューのある学校に行かせると親が決めているだけ
のパターンであることが多いからです。
上に兄弟がいて志望校を選んでいる人は大体「上の子と同じ学校で」ということですし、本人もお兄ちゃんと同じ学校に行きたい!と思っていたりするので志望校としても固いことが多いです。
下のネームバリューで親が勝手に決めているだけの人は学校選びのスタート地点にも立ってない人なので気にしなくて大丈夫です。
安心したところで具体的に学校選びをいつから始めるのか、志望校の決め方や決定時期について塾がアドバイスくれるのかといったちょっと気になる内容をご紹介していこうかなと思います。
Contents
中学受験の志望校 学校選びはいつから始めるの?
学校選びは具体的にいつから始めて志望校を決めるのかという前に、まずは家庭内でこれだけは譲れないという基本的なことを決めていきました。
学校選びの前に決めること
わが家はまずお金のことから決めていきました。
- 授業料が4万円前後であること
- 自宅から1時間以内で行けるところにあること
- 学校にエアコンがあること
- 進学実績が夫婦で納得できる範囲であること
- 子供がどうしても続けたい習い事(サッカーや野球・バレエなど)は無いか
お金のことは大事です。
これから先のことも考えて、今、どのくらいの金額なら出せるかどうかを算出してみました。(うちは3人子供がいるので中学受験しても大丈夫かどうかを含めて)
そして、第1志望を私立にするのか国公立にするのか、また私立ならどのくらいの値段の学校までなら通わせることができるのかを考えました。
私立は授業料以外にもいろんな場面で集金があるので、毎月、授業料+1万円~2万円くらいかかると思って計算します。
また自宅からの距離が遠くなればそれだけ電車代なども上がるので、我が家は自転車通学できる範囲で選びました。(自転車通学についてはOKなとことOKじゃないところがあります)
細かく計算したい人は、リクルートの保険チャンネルなら無料で教育資金について相談できるので試してみてくださいね。
エアコンはまだ公立中学校にエアコンが付いていない時代だったので必須項目でした(笑)
その後、進学実績などを見てこの辺りが良いかなとネットや本などを見ながら目星をつけていく感じで進めていきました。
大手の学習塾などでは学校一覧とか公開授業や学校説明会日程を冊子にして配ってくれるところもあるようです。
学校選びを始めよう
夏ごろになると中学受験の必要な学校では、公開授業やオープンスクールなどという名前で学校公開が行われます。
大手の学習塾では日程を冊子にして配ってくれるところもあるようです。
うちの塾は冊子では配ってくれなかったですが中学校から配られるパンフレットを配ってくれました。
(選択肢の多い人はここでできるだけ多くの学校へ行ってみることをお勧めします。)
今はなかなか人が集まれない状況なので、オンラインで学校見学を実施するところが増えていますね。
うちの次男は小5の時の7月に行われた公開授業&授業体験でこの学校に行きたいという思いが強くなりました。
(小4の時は申し込んだけど6年生から順に優先ということで、体験することができませんでした。)
今通っている学校は体験授業を受けさせてくれた学校です。
体験授業に参加した子供たちは社会が良い人、理科が良い人で分かれて、社会を選んだ人は火おこし体験を、理科を選んだ人は磁石を使って何か作っていました。
(その間、親は学校の理念や授業についての説明を聞く時間に当てられていました。)
次男は理科を選んだんですが、作る際に在校生の子が来ていろいろとお世話を焼いてくれるので、その学校の子の人柄や雰囲気に触れることができたようです。
また小学校より先生が面白い、先生が優しい、という感想を持ったようで、小学校の雰囲気が嫌いすぎてチックが出ていたうちの次男は「早く中学生になりたい」とこの学校の体験授業の帰りに言いました(笑)
動機は「ん?」と思うような感じではありましたが、小学生らしいというか。
でも本人が行きたいと言っただけあって、次男は今、中学校ですごくいろんなことを頑張っていますしチックも収まりました。
年齢的なものもあったのかもしれないけど、いろんな面で良かったなと思っています。
逆に長男は友だちの多いタイプだったので、本当は地元の中学校に行きたかったのかもしれなくて、、、なんだかずっと不完全燃焼で走ってしまった感があります。
長男の時には私も初めての中学受験だったので、私の希望を少なからず押し付けてしまったのかなとちょっと反省しています。
子供も顔色をうかがってきますしね・・・
子供が行きたい!と言ったらそこが良い中学校なんだなと身をもって感じているところです。
長男はもう高校生なんですけど、大学選びは本人の意思に任せたいとは思っているものの、やはり気になって気になって・・・気をつけようと思います。(話が反れてすみません)
本格的な学校選び
本格的な学校選びは5年生から6年生にかけて。
選択肢がたくさんある人は今の成績よりちょっと上のところと、ちょうどいい所と、ちょっと下のところに焦点を当てて選ぶそうですが、うちは都内ではなかったせいもあって選択肢が2つしか無くて、1校専願のゆる受験と決めました。(専願のメリットがあると言われたので)
4年生の時にここがいいと思っても、5年生になったらあれ?と思うこともありますし、もう一度、体験授業や学校説明会に行ってみてまた違った視点で見るのも良いなと思いました。
初めての説明会は親の方も舞い上がってしまって、すごく良い雰囲気に見えたり期待と違うと思ってしまったりしたところもありましたが、2回目となると落ち着いて学校を見れるし、先生の話も冷静に聞くことができました。
子ども自身も、ちょっと思ってたんと違うと言ったところもあったので、2回目って大事だなと思いました。
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うちは学校説明会を通して志望校を決めました。
家から通える距離で、偏差値を上から並べて・・・という話も聞くんですけど、中学受験時代の偏差値ってそのまま大学受験時代の偏差値に推移しているよねっていうデータを示してくれた方がいて・・・
長男が立教大学に入学した事を踏まえ『やっぱり中学受験で立教池袋からエスカレーターの方がイイよね』という仮説を立てて、R4見たんだけど、結局、中学受験も大学受験も『群』が決まってて60オーバーの子は東大・早慶に行き、60弱の子はGMARCH。同じ顔ぶれなのでは?と。 pic.twitter.com/Ebi1a6TVLm
— リョウスケ (@chugakujukentk) May 5, 2021
これが全てではないし、専門家の出したちゃんとしたデータじゃないのも分かってるんですけど、結局、賢い子はどこの学校に行っても賢いと言うのは本当の話なんだなと、、、ふと思った次第です。
それならお金とか性格とかを圧してまで無理して学校のネームバリューだけを求めて偏差値の高い学校に行くよりは、本人の納得できる学校に行ったらいいのかなと。
ただ、学校によって勉強する環境とか教育方針とかが違うと思うので、そのあたりは将来の目標とか環境とかいろんな面から考えたほうが良いんだろうなというのは実感しています。
納得できる教育方針の学校に行かないと、先生に不満ばっかり言うことになってしまいますしね。
あと私立は宗教のこともあるので気にする方はちゃんと調べておいたほうが良いと思います。
本人が納得できて行きたいと思える学校を見つけて、他にもここでも良いかなと思える学校もいくつか見つけて、入試日程と合わせて考えて志望校の最終決定です。
6年生の夏以降は志望校対策が始まるのでそれまでには決めておきたいし、決まってなくて志望校対策が始まったらかなり焦ると思います。
最終決定の時には塾の先生が相談に乗ってくれるはずです。
実際通っている子がこんなことを言っていたよという情報をくれる先生もいますし、ある程度志望校を絞っておけば塾の先生も熱心に相談に乗ってくれるので安心です。(この成績でこの学校は無理ですってちゃんと言ってくれる先生は良い先生。言わない先生はカネゴンの化身。)
もし志望校が決まってなかったら「どうしますか?時間ないですよ?え、志望校変更ですか?」となって、対策も不十分になってしまうので、6年生の夏休みくらいまでにはいくつか志望校をきちんと親子・夫婦で話し合って決めておくことを強くおすすめします。
(特に夫婦での話し合いをちゃんとしておいてください。夫って想像以上にめんどくさいことが多いです。そうじゃない人もいますけど多くの夫はめんどくさいです。)
志望校の最終決定時期はいつ?
志望校の最終決定時期は、一応、6年生の夏くらいなんですけど、その後の成績の推移では志望校を変更せざるをえない場合もあるようです。
うちは専願だったし、ゆる受験で、言ってみればまあまあ余裕のある受験だったので6年生になって志望校を変更することはありませんでした。
でも最後の最後まで第2志望を悩んでいた、という話はよく聞きます。
そういう話を聞いていると、受験までにまだ日数があって、お母さんお父さんがまだ落ち着いて考えられるうちに、今の成績よりちょっと下とすごく下の偏差値の学校も視野に入れて選んでおいた方が良いんだろうなと思ってます。
結局、大丈夫だったという話の方が多いのは多いんですけど、直前になるとそんな強気になれることも少ないですし。
受験が終わった直後の子どもの顔はほんとうに疲れていて、親の方はちょっと不安になったりするものなんですよね・・・
うちみたいにゆる受験で今の成績ならおそらく大丈夫だと思いますと言われ続けてても、当日から合格発表までは不安で不安で・・・(自分ってこんなに緊張しいだったのかと気づかされた)
準備はしっかりしておきましょう!
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学校選びの基本となる公開授業や体験授業がいつから始まるのかは地域や学校によって様々です。
また高校の文化祭が行われる学校もあるし、体育祭を見に行ける学校もあります。
色んな学校がいろんな場面で学校を紹介してくれているので、見てみたいなと思う学校に行けるように仕事の予定などを調整しておくことをお勧めします。
順番としては
- 授業料や家からの距離など家庭内で譲れない条件を決める
- 旦那さんやお子さんとよく話して特にお子さんの希望を聞いておく(中学でもサッカーが続けたいなど)
- 学校説明会などの日程を調べる(塾によっては一覧にして配ってくれる)
こんな感じで進めていきましょう。
まずはお金。
細かいことやライフプランに不安がある人は無料でFP(ファイナンシャルプランナー)に相談できるリクルートの保険チャンネルなどを使って算出してみてください。
そして志望校を絞りつつ、学校選びを始めてくださいね。