中学受験予定の家庭の子が「まだ低学年なのに勉強させすぎだ」と言われるくらい先取り学習しまくっていたり、そうかと思えばくもん行ってるから大丈夫という人がいたり、世の中まあ色々ですよね。
一方で、低学年から勉強させすぎると勉強が嫌いになるとか、先取り学習は意味がないとかいろんなことも言われてるんですけどね。
ぶっちゃけ人間って一括りにはできない生き物なんで、「そんなのやってみなきゃ分からない」って言うのが中学受験を経て今高校生と中学生になる息子がいる私の意見です。
低学年の段階でどのくらいが勉強させすぎになるのか、先取り学習は本当に効果があるのかについて、ちょっと書いてみようと思います。
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中学受験準備?低学年で勉強させすぎるのは良くない
中学受験の準備と称して低学年で無理やり勉強させすぎるのはあまり良くないんだろうなと周りを見ていて思います。
たまにいるんですよ、自分のコンプレックスを解消するかのように子供に習い事させたり勉強させまくってる人が。
でもはたから見てると「それって本当に意味あるの?ただがむしゃらにやればいいってもんじゃなくない?」と思うことがたくさん。
低学年のうちから結構勉強させててそのまま持続して賢い子って、低学年のうちの勉強も習い事も、たくさんやっていたとしても目的や構成がかなり計算されてるなって感心することが多いものなんです。
よく「小さいうちに本の読み聞かせを1ヶ月の間に100冊しました!」とか聞きますよね。
これもただがむしゃらに100冊読み聞かせるんじゃなくて、子どもの興味をちゃんと引くようにしてる。
つまり、怒って「聞きなさい!」って子供が嫌がってるのに眠たがってるのに無理やり聞かせるんじゃなくて、ちゃんと興味を持たせて読み聞かせるようにしてる。
習い事も「子どもがやりたがってるから」「子どもがやりたいって言ったから」と言っていくつもいくつも掛け持ちさせてる人がいますけど、そうじゃない。
ピアノを習っているのに練習する時間が無いほど他の習い事入れていたり、学校の宿題も手につかないほど公文や英語教室に行くのって本当にいいのでしょうか。
そんなに習い事入れてたら、お母さんお父さんだって送迎もあって家事も大変だろうし、お子さんは宿題とか家での練習の時間はどうしているんでしょう。
ピアノの練習だって低学年のうちは見てあげないとなかなか取り掛かれませんよね。
お子さんと向き合う時間もとれているのかな?って思う人は本当に多いです。
そしてそういう方に限ってすべての習い事でトップを目指してる。(作戦もなしにただ頑張ってね!っていう)
そういう、作戦もなく頑張らされていたお子さんはつぶれていく子が多かったです。
同じようにやっててもつぶれないお子さんもいるけど、つぶれない子のお母さんはちゃんとコントロールしてるんですよね。
それにどれもこれも1位になれ、もっと上手になれとは言っていなくて、
- スイミングはクロールができたら終わり
- 英語は英検4級が取れたら終わり
- 公文は計算を速くできるようにすることと漢字を覚えることが目的
など、ちゃんと役割を持たせている人が多いです。
子供がこれが好きだと見抜いたら、そこを突出させるために力を入れまくっている方もいます。
他の習い事を全部やめるか減らすかして、英語に全力投球して小学校の間に英検2級を取る子とかがそうです。
そういう子は他の習い事はてきとうにやって、家では英語に全力投球の子が多いです。
子供が疲れている、興味が無さそうと思ったらすっぱりやめる潔さもあります。
周りがいっぱい習い事させていると焦るし、誘われたら断れない気持ちもわかります。
習い事の数が少ないと、負けたような気持になるのも分かります。
でもそれって競うところ違いますよね?
お子さんにどんなところで1番になって欲しいのかを考えてみてください。
学校の成績で全部「すばらしい」が付けばいいと思うのなら、習い事の中で1番じゃなくてもいいんです。
どっちかには担任の先生に良い印象を持ってもらえれば「すばらしい」は付きやすいのが内申点なので、勉強をそこそこ頑張って、挨拶をしっかり、言われたこともきっちりやって愛想良くすることが近道です。
どれもこれも諸突猛進とばかりに「1番になれ!がんばれ!」ってやっちゃう人は要注意。
低学年で公文や塾に行かせても、英語を習わせても、無理やりな勉強のさせ過ぎになってしまって実を結ばないことが多いです。
あくまでも子供の様子を見ながらどこをどう伸ばしてあげたらいいのか、最終的に大人になったときのお子さんの姿を思い浮かべながら、習い事や勉強は選んであげることが大事だと思います。
中学受験準備として低学年で先取り学習することのメリットデメリット
低学年で先取り学習をするのはメリットが多いです。
だってみんなより先に習っているんだから、トータルで見ると勉強時間が増えて、覚えられる量が増えますよね。
単純に考えるとそうです。
メリットの方が多いに決まってます。
低学年で先取り学習をするデメリットは、子供が小さすぎて手に負えないだけなのに「うちの子には無理だ」って悲観的になってしまうかもしれないところだと私は思ってます。
これって子どもの性格とか精神的な発達とかと関係していると思うんですけどね。(専門家じゃないから私が経験からそう思ってるだけなんですけど)
早生まれの子(1月2月3月生まれの子)って、4月とか5月生まれの子に比べると1歳小さいじゃないですか。
でも低学年で先取り学習をさせようと思うと、同じ1年生で始めても、4月生まれの子は6歳、3月生まれの子は5歳なんですよ。
この6歳と5歳の差って結構大きくて、別のクラスにしても良いんじゃないかと議論されるくらい差があるんです。
そうすると、説明しても分からない、興味を全く示さない、嫌だと泣き出してしまうなどなど、いろんなことが起こります。
だってまだ5歳ですよ?
小学校受験をするようなお子さんはそうならないように訓練されているのかもしれないけど、本質的に子供って変わらないですよね。
女の子はまだ大人びてるし心の発達が早いそうなので大丈夫かもしれないけど、男の子なんてまあ・・・1年生の男の子なんて、ほぼ全員が雨の日は傘をくるくる回して歩くし、全ての水たまりにINしながら歩くじゃないですか。
休憩時間に仮面ライダーごっこは禁止です!とかって怒られるような子たちじゃないですか。
だから低学年のうちから先取り学習をさせようとしても、苦労が徒労で終わってしまうことが多くあるんです。
私の息子たちは2月生まれと12月生まれなんですけど、やっと人間ぽくなったなと思ったのが小学4年生です。
それまではただただ走り回る生き物(笑)
夏休みの読書感想文も、もう少し気持ちを書いたら?と言っただけで床に転がられ、計算間違えているよと伝えただけで怒って勉強をやめてしまうような男子たち。
正直、先取り学習どころじゃなかったです(笑)
それがまあ、4年生になったら。
急にしっかりして個人面談で先生に褒められることも増えてきて、勉強もがんばったら褒められるってことを理解して、できたらすごいみたいなことも理解して。
あぁ、だから中学受験って4年生から始まるんだ・・・って思いましたもん。
まあ、うちは中堅校狙いのゆるい中学受験だったんですけど、5年生からの息子たちはほんと人間になりました。
がんばりました。
だから、先取り学習はやってもいいしメリットが多いのは間違いないけど、無理やりしなくても良いんじゃないかなって言うのが私の意見です。
4年生からでも中学受験は十分間に合うので。
でも3年生までの学校の勉強が全くできていないのはやっぱりちょっとよろしくないので、そのあたりの基礎固めはしっかりしておくことをおすすめします。
進研ゼミはちゃんとやって赤ペンを出す、Z会もそう、塾へ行ったり公文へ行ったりするのも良いですよね。
3年生までは学校の勉強をしっかりやって、友達とたくさん遊んで理不尽を学んでおきましょう。
小さいうちにいっぱい理不尽な目に合って、自分とは違う人間と触れ合って簡単には折れない人間になったほうが後々お得な気がしませんか?
スポンサーリンク低学年で通うくもんは中学受験に直接は結びつかない
時々「私くもん行ってたからできる」って言うなぞのくもん少女(少年)が中学受験塾には現れます。
くもん少女は小さい時からくもんに通っていて、聞けば小4で中3の方程式を習っているとか言うんです。
本当にすごい子は数学オリンピックまで出てしまう子もいますよね。
でも、くもんは中学受験とは結び付かないんです。
確かにくもんに通うと計算力が付きます。でも思考力がつきません。
中学受験の問題では思考力が問われます。そして習ったはずの方程式が使えません。
それを分かったうえで、違うからねとお子さんに言えているお家は大丈夫なんですけど、「くもんで中3まで行ってるんだから算数はもう大丈夫ね!」と放置してしまうお家は要注意です。
くもんで中3まで進んでいても中学受験算数は解けません。
全く別物なので解けません。
そこを見誤っていると算数ができなくて中学受験に失敗する要因となってしまうので注意が必要です。
くもんで進んでいても中学受験算数は別物だと知っているか、気づけば大丈夫です。
もともと計算力が鍛えてあるし、考え方は習ったことを応用すればいいだけなので、初めて習う子よりも有利です。
だから行って損になることは全くありませんが、中3まで進んだからと言って安心していては危険ですよということです。
ということで、中学受験をする子は小2か小3までくもんに行って、小4から中学受験塾に切り替える子が多いと思います。
中学受験に有利な習い事はこれだ
低学年からの先取り学習もどっちでもいいし、無理やり勉強をさせすぎてしまうのもあまりよくないなと思っていますが、中学受験をしようともう決めているのなら、有利になる習い事をさせておきたいですよね。
中学受験に有利な習い事はざっくり言うとスポーツや芸術系の習い事です。
ピンポイントで言うと水泳です。
実は中学受験生のほとんどがバタフライが泳げます。
水泳を習っていた子がほとんどなんですよね。
だから学校の水泳の授業で泳げないということが、小学校の時よりも顕著になって悲しくなります。
また中学に入って部活を決めるとき、スポーツができたり音楽ができたり、絵が好きだったり、何かしら経験がある方が本人も部活を決めやすいです。(それに入るか入らないかに関わらず好きな感じか嫌いな感じかを察せられる)
だから、小さいうちの習い事ではできるだけいろんなことを経験しておいたらいいのではないでしょうか。
でも先ほども書きましたが、手が回らなくなるほどに、お子さんが限界になるほどに習い事を詰め込み過ぎないこと、色々やっても結局は遺伝子もあるということを忘れないで欲しいなと思います。
低学年で勉強や習い事をさせ過ぎてしまうことは、親なら誰にでもある失敗なのかもしれません。
大事なのは子供の限界サインに気がつくことだと思っています。
また、親がしんどいなら習い事は最低限で良いと思いますし、最近ではオンラインで習い事もできる時代になりました。
もし送迎が辛いなと感じたり、家での時間がなかなか取れないなと感じたら、オンラインの家庭教師の先生にお願いすれば時間にも余裕が生まれるのでおすすめです。
ぜひオンラインの習い事も検討してみてくださいね。
GIQ子ども能力遺伝子検査では、お子様が生まれながらに持っている能力を遺伝子から解析します。
検査をすることによってまだ開花されていない能力や、親でも気が付いていない能力に気づくことができます。
中学生・高校生はこれからの進路選びに迷う時期で、数学が得意だから理系、数学が嫌いだから文系という安易な選び方をしてしまう子も多いんです。
でもそれだと、本当にやりたいことが見つからないまま進路選択をしてしまい、高3になってやっぱり文系が良かった、やっぱり理系が良かった、芸術系を諦めたことを後悔しているなど、進路選択に迷いが出てくることもあります。
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プロによる学習向上アドバイスもついていますので、とても参考になりますよ。