公立中高一貫校を目指している人は、滑り止めをどうするかという問題に直面しますよね。
公立中高一貫校は受検日が全部同じ日程なので、1校しか受検できません。
もし落ちたら地元の公立に行くのか、私立の滑り止めを受けておいてそちらへ行くのか。
塾の先生は「合格後に行くか行かないかに関わらず、滑り止めを受けて試験慣れしましょう」と言います。
たしかに試験慣れしておけば本番で100%の力が出せるかもしれません。
出せるかもしれませんが・・・
実は我が家のゆる中学受験は滑り止めなしの1校専願受験でした。
(公立中高一貫校ではなく一貫ではない私立中学へのゆる受験ですが。)
その経験から言うと、滑り止めを受けるかどうするかは、もし公立中高一貫が残念だったら滑り止めの学校へ行かせるのか?ということも含めて考えておくべきなんじゃないかなと私は思います。
公立中高一貫校受検の滑り止め受験について、もう少し詳しく掘り下げていこうと思います。
Contents
公立中高一貫校受験に滑り止めは必要?
公立中高一貫校受験の滑り止めで王道なのは、適性検査を実施している私立中学です。
でも、
- 学費が安いから公立を選んでいるのに私立・・・
- 偏差値の低い私立に行かせるくらいなら最初から私立受験をメインに対策した方が良いんじゃ・・・
という思いが頭をよぎるのも事実。
そして3年間、ないし2年間勉強を頑張ってきた子供に
「落ちちゃったから残念だったね、みんなと同じ中学校に行こうか!」と言って子どもが納得できるのか。
それよりも一緒に走ってきた保護者の方が納得できるのか。
- こんなに頑張ったのに。
- 生活だってこんなに犠牲にしてきたのに。
- この子だって友達と遊ぶのがまんして塾に通っていたのに。
- お金だってかけたのに。
こんな風に思っちゃいませんか?
いや、むしろ、今まだ受検前だと思うので
「うちの子はたぶん受かると思うけど、まさかの時のためにどうしようかなって考えているんだよね」
という気持ちかもしれません。
けど公立中高一貫校受検って倍率めっちゃ高いですよね。
10人受けて1人しか受からないんですよ。
だから自分の子だって9割落ちると思っていたほうが良い。
その前提で、もし受からなかった場合、地元の公立中学へ行くことで折り合いが付けられるか?ということを一生懸命考えてほしいんです。
公立中高一貫校は不合格者の方が多い。
だから落ちても恥ずかしいなんてことはないし、地元の公立中学からの進学は絶望的というわけでもありません。
ただ、落ちて納得できるかどうか。
そこだけです。
スポンサーリンク公立中高一貫校の滑り止めを受けたほうが良いという人の意見もあるが
公立中高一貫校の滑り止めを受けたほうが良いという話からよく言われるのが
という言葉です。
表面上はそうなんですよ。
地元の公立から進学校を目指そうと思うと塾へ行く子が多いし、5教科塾へ行くと月4万円~5万円+夏期講習・冬期講習・春期講習・模擬試験代がかかります。
滑り止め私立のような学校の学費は月3万円から5万円くらい+教科書代・参考書代のところが多いので。
学費は同じくらいです。
でもね。
それこそ滑り止め私立の上位の方には公立中高一貫校受検に落ちてしまった優秀な子がわんさか来ているわけです。
それが狙いですしね。
そんな中で上位をキープするって難しいと言うのは想像できますよね。
そしたら、私立に行きながら塾へ行く子がわんさか出てくるんです。
うちは塾へ行くお金が無いから通信教育で・・・と思っても、中高一貫校の私立って学校ごとに授業進度が違うから丁度いい教材がなかなか見つからないんです。
そうなると、頼みの綱の通信教育ですらあまり役に立たない。
個別指導塾にしようかどうしようか、でも学費が高いから自分で頑張って欲しい・・・そう思っている間に高校生になっていて、気づけば地元の公立高校の進学校の生徒さん達より成績が下・・・なんて話もあるあるです。
せっかく受験をしたから、せっかくがんばったから、ちょっと無理してでも私立に行かせよう。
それは危険と隣り合わせなこともあるんです。
一方、地元の公立中学へ行くと周りのみんなは小学校の間に勉強をしていない子もたくさんいますから、上位を取るのが簡単です。
そして授業進度も決まっていますから、通信教育が活躍できます。
進研ゼミも、小学生のうちはやってて意味あるのかないのかよく分からないこともあったと思いますが、中学生になると進研ゼミも本気出してきます。
地元の公立中学から地元の偏差値70越えの公立高校へ塾へ行かず進研ゼミだけで進学したという話は珍しい話でもないんです。
体験記はこちら→【進研ゼミ】チャレンジだけで高校受験をした中学生の合格体験談 in大阪
偏差値70越えの公立高校からの大学進学率はもうお分かりですよね?
滑り止めの私立を選んでも、地元の公立中学を選んでも、本人の頑張り次第で最後行きつくところは同じかもしれませんよということです。
ただ、環境は大きく違ってきますので、どちらがいいかはよく考えてみてくださいね。
スポンサーリンク公立中高一貫校の滑り止めの3択
公立中高一貫校の滑り止めは3つ考えられます。
- 適性検査を導入している私立中高一貫校
- 通常の私立中高一貫校
- 国立の中学校
もちろん住んでいる地域によってお受験事情は違うので、私の言うことがちょっと当てはまらないなと思う方もいるかもしれませんが、お付き合いいただけたらと思います。
適性検査を導入している私立中高一貫校
首都圏では適性検査を導入している私立中学がたくさん出現してきています。
ただ、適性検査を導入していると言っても
といった部分で、これはどうなんだろう?と疑問に思う方も多いようです。
私立中高一貫校で適性検査が導入されているという学校のテストを実際受けてみると、適性検査とは程遠いテストであることも多いのが現実です。
また公立中高一貫校で偏差値60前後のところを狙っているのに、滑り止めは50以下となると、、、
もし公立中高一貫校が残念な結果になった時、果たしてこの学校に行くのかどうするのか?
滑り止めとはいえ受験するのを悩んでしまう場合もありますよね。
ただ、ゆる受験をした私の意見としては、R4偏差値50くらいのところは通常の偏差値で55~60くらいのところが多いです。
このレベルの学校は高校受験偏差値に換算すると65以上の進学校になるところがほとんどなので、私立でも良いのなら合格したら行ってもいいのでは?と思います。
決してレベルの低い学校ではないし、校内で上位をキープしていれば超難関大学だって狙える学校なので、悪くないと思います。
通常の私立中高一貫校
公立中高一貫校の中でもとりわけ偏差値の高いところを目指している人なら、私立中高一貫校の中でも偏差値60くらいのところを滑り止めというよりは『併願校』として受験する方法もあります。
偏差値60を超えると特殊算の応用問題が多く出題されてしまうので、猛勉強が必要になるため注意してください。
反対に、偏差値60を超えないようなところだと、超難問とか応用すぎる応用問題は出題されず、基本に沿った問題が多く出題される傾向があります。
偏差値の高い公立中高一貫校を目指している人ならなんとか太刀打ちできるのではないでしょうか。
どちらにせよ偏差値60くらいになってくると、滑り止めとはいかず、どっちかに合格してくれれば・・・という気持ちになるラインではありますが、
学費の面で私立でも大丈夫というのなら、公立は倍率も高すぎますし私立での準備も並行して進めておいて損はないかなと思います。
国立の中学校
学費の面で私立はちょっと・・・と思う方には、国立をおすすめします。
ただ、国立も私立と同じような受検の形式なので、公立中高一貫校とは違った勉強が必要です。
国立の附属中学と言っても偏差値に違いがあって、入りやすさも違いますのでそのあたりは考慮しないといけません。
地方では国立でも偏差値が低くて割と入りやすいところもあると思うので、一度、考えてみてはいかがでしょうか。
国立は高校受験があるので中高一貫校の良さを享受できないと思うかもしれませんが、地元の中学に比べると大学という目標へ向かって頑張る子が多く集まっているので環境としては申し分ありません。
また高校への内部進学者はちょっと優遇される制度もあったりするので、よく見てみてくださいね。
高校受験が無い方が本当に良いのかどうかは考え方次第なんですけど、もし高校受験が無くて中学の間遊び惚けてしまうくらいなら、高校受験で一度、メリハリをつけるのも悪くないなぁと私は考えています。
公立中高一貫校・私立中高一貫校・国立中学の違いはこちらの記事に書いていますので読んでみてくださいね。
スポンサーリンク公立中高一貫校受検を私立と上手に併願するには
公立中高一貫校受検をする方が私立と上手に併願するには、本番の公立中高一貫校受検で最大限の力が出せるように日程を組みます。
塾に行っていれば、日程の組み方や志望校はある程度塾の先生がアドバイスしてくださるとは思います。
多くの人は、適性検査型入試を導入している私立の中から、本番よりも前に受験の行われる学校を2校くらい選びます。
2月3日が公立中高一貫の入試なら、1月30日~2月1日の間に1回、2月2日までの間に1回といった具合に日程を組みます。
2校のうち1校は必ず合格のもらえそうな学校を選んで、入試に対する自信をつけ、無駄な緊張を省くのが目的です。
あと、滑り止めとして受験する予定の私立は、学校見学や学校説明会に参加しておきましょう。
校風や生徒さんたちの雰囲気を実際肌で感じてみて、自分がここになじめるかどうかを判断しておくのはとても大切です。
もし公立中高一貫が不合格になってこちらに行くと決めたら6年間通う学校になるので、こんな学校来たくなかったと言いながら通うことのないように注意してあげてください。
学校は子どもの生活の大部分を占める場所です。
合わない場所にい続けるのは本当に大変。
ですから、偏差値や進学率ばかりに目が行きがちな中学受験ではあるんですが、ちゃんとお子さんに合った学校かどうかを確かめておいてくださいね。
公立中高一貫校の滑り止めなしで落ちたら地元の公立中学へ行く選択ってどう?
公立中高一貫校だけを受検して、滑り止めなしというのはどうなのでしょうか。
子どもたちの中には滑り止めを受験しておけば本番で力が出せる子が多いのは事実。
うちの子もゆる受験校1校だけの受験で、それまでは散々、塾の模試を受けてきていましたが、さすがに本番は緊張した様子でした。
上の子は算数ができなかった・・・と結構うなだれて帰ってきていましたし、下の子は受かったかどうかわからん・・・と自信のない様子でした。
最初で最後の試験だったのでかなり緊張したのは確かだと思います。
でも仮に滑り止めを受験したとしても、本番の学校ではすごく緊張してしまう子だっています。
もし本当に受かっても私立はないと思うのなら、滑り止めはなしで退路を断っても良いんじゃないのかなと思います。
そのほうがブレずに準備ができますし、志望動機にも専願ですということが書けますから、ぜったいここしか行きたくないという意思を示すこともできますよね。
また親子で覚悟が決まっている分、落ちたら悲しいけど吹っ切れた気持ちで地元の公立中学に通えると思うんです。
もし私立に受かってしまっていたら、何かあるごとに「もしあっちの私立に行っていたら」「もし私立だったら」と色々と考えてしまうし、子どもの高校受験がうまく行っていないと感じた時も「やっぱり・・・」なんて思ってしまいそうだからです。
スパっと気持ちが割り切れたらいいんですけど、子どものこととなると色々と心配になるのが親ですからね。
覚悟を決めて滑り止めなしという選択もありなのではないかなと個人的には思っています。
公立中学でも頑張り方次第で上を目指せるので、ここでこだわる必要はないし、上を目指す子は小学校のうちから勉強しているので条件は変わらないからです。
むしろ公立中学から公立高校の進学校へ進める子の方が、社会に出た後も強く生きていけるのかもしれませんしね。
もし滑り止めを受験するなら、その学校に行くという心づもりを持っておくこと。
滑り止めを受験しないなら覚悟を決めること。
どちらを選ぶか?というところで、選択したらいいのではないかな?と思います。
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検査をすることによってまだ開花されていない能力や、親でも気が付いていない能力に気づくことができます。
中学生・高校生はこれからの進路選びに迷う時期で、数学が得意だから理系、数学が嫌いだから文系という安易な選び方をしてしまう子も多いんです。
でもそれだと、本当にやりたいことが見つからないまま進路選択をしてしまい、高3になってやっぱり文系が良かった、やっぱり理系が良かった、芸術系を諦めたことを後悔しているなど、進路選択に迷いが出てくることもあります。
自分ってどんな人なの?を理解する手がかりとして、GIQ子ども能力遺伝子検査を試してみませんか?
検査は家で簡単にできます。
届いた検査キットについている綿棒で口の中をこすり、それを送り返すだけ。
30日から60日で結果が出ます。
プロによる学習向上アドバイスもついていますので、とても参考になりますよ。
地元の公立に行って塾へ行くのも私立へ通うのもかかるお金は同じ