公立中高一貫校を受検する!と決める前に、メリットとデメリットをよく知っておきましょう。
公立私立に関わらず、中高一貫校に通うメリットとしては
- 高校受験が無い
- 6年間友達が変わらない
- 同じくらいの学力・家庭の経済状況の子が集まるので価値観の差があまりない
- 中学のうちから高校の内容も習える
というのがすぐに思いつくし、みんなが言うメリットですよね。
デメリットは
- 勉強についていけなくなるとしんどい
- 近所の友達と疎遠になる
- 狭い世界で育ってしまい打たれ弱い子も出てくる
- 高校受験の経験が無いので大学受験時に試験慣れできていない
- 学校の考え方に染まってしまい自分が本当にやりたいことが見えなくなる
などが挙げられます。
中高一貫校は6年間落ち着いて学習できる環境であると同時に、人の流入出が無いので狭い世界になりがちなのがデメリットなんですね。
また受験をすると決めたら公立中高一貫を本命にするか、私立中高一貫校を本命にするか迷う人もいますよね。
公立中高一貫校と私立中高一貫校を比べた時の公立中高一貫校のメリットやデメリットも見ていきましょう。
Contents
公立中高一貫校のメリット
私立中高一貫校と比較した公立中高一貫校のメリットは
- 学費が安い
- 偏った教育になりにくい
- やる気のある若い先生が多い
などがあります。
学費が安い
私立と同じように受検をして入る学校で、大学への進学率も高いのに公立なので中学のうちは学費がかかりません。
高校でも所得制限に引っかからないおうちは、授業料が免除になります。
私立は安い所でも月3万円~4万円ほど、高いところで10万円以上かかるので、公立中高一貫校に行くと家計も楽です。
塾が必要なら行かせてあげられるし、私立に行かせる予定だったお金で旅行などの経験に当てられます。
偏った教育になりにくい
私立では男子校や女子校といった共学ではない学校も多いです。
共学じゃない学校は学力面では共学よりも伸びると言ったデータもあるようですが、やはり思春期に異性を知らないと言うのは、大人になってから異性に対してどう接していいか分からないなど、苦労をする子が多くなりがちです。
また私立は宗教を勉強する時間を設けている学校もあります。
キリスト教などに感化され、洗礼を受ける生徒も少なからず出てきます。
それが悪いわけではありませんが、大人になった時、本当に私はキリスト教信者になりたかったのかな?と疑問に思うこともあるようです。
さらに学校の特色でグローバル教育をするところ、ボランティアなどの慈善活動に力を入れるところなど、いろんな活動に重点を置く学校も多く、その学校の考え方に染まることになるのも私立の特徴です。
それが原因で、本当の自分の性格とはかけ離れた職種を目指してしまい、就職後に挫折、、、と言った経験を持ちやすいのも私立の特徴です。
公立中高一貫校ではそういった偏った教育になりにくいので、自分とは違う考え方を吸収して自分にしてしまうという現象は起きにくいかなと思います。
やる気のある若い先生が多い
公立中高一貫校は、公立の先生の中から公募で集められているそうです。
なので自発的にこの学校で働きたい!と思って来てくれる若い先生が多いので、いきいきとお仕事をしている先生が多いのがメリットになっています。
スポンサーリンク公立中高一貫校のデメリット
公立中高一貫校にもデメリットがあります。
- 入試倍率が高い
- 1校しか受験できない
- 宿題が多い
- 先生の異動がある
などがあります。
入試倍率が高い
都会の方の公立中高一貫校は、東大を含む超難関大学への進学率が高く、価格がリーズナブルなのにハイレベルな教育が受けられるとあって、とても人気です。
倍率は4倍以上のところが多く、10倍近くなる学校もあるくらいです。
私立中高一貫校は、いくら人気校と言っても4倍を超えることは稀なので、公立中高一貫校の倍率がどれだけ高いかが分かると思います。
一方、地方の公立中高一貫校はそんなに倍率も高くなくて入りやすい学校もあります。
その分、難関大学への進学率よりもスポーツや部活に力を入れているなどの特色のある学校もあります。
公立中高一貫校と一言で言っても住んでいる地域によって雰囲気はさまざまなので、入学案内や学校見学でしっかり情報を入手してください。
1校しか受験できない
公立中高一貫校はすべての学校が同じ日に受検なので、1校しか受検できません。
県立高校なども1校しか受検できないのでそれと同じですね。
公立中高一貫校だけを目指して受検勉強してきた場合、滑り止めも公立というわけにはいかないので、落ちたら地元の公立中学へ行くしかありません。
私立の中高一貫校を滑り止めにする場合、私立向けの学習もやって行かないと対応できないので、子供にとっては負担が大きくなってしまいます。
1校だけ受験して落ちたら地元の学校ときっぱり割り切るか、中高一貫校にこだわって私立も受験するかを考えなくてはいけません。
宿題が多い
宿題の量は学校によるところが多いですが、多くの公立中高一貫校は大学進学を目指している学校が多いので、通常の公立中学に比べると宿題が多い傾向があります。
たくさん勉強をしないと学力は付きませんから、当然と言えば当然です。
これまで塾や家で受検勉強をしてきた子どもたちなら、少々宿題が多くてもがんばれると思います。
先生の異動がある
中高一貫校と言えど、公立中学・高校なので先生の異動があります。
ずっと同じ先生に教えてもらえる私立中学とは違って、同じような教育がずっと受けられる保証がないとも言えます。
ですが、そうやって異動があることで学校内の風通しが良いとも言えます。
スポンサーリンク公立中高一貫校と私立中高一貫・国立中学との違い
公立中高一貫校と私立中高一貫校・国立中学との違いは、これまでメリット・デメリットでお伝えしてきたことの内容とも重なってきます。
公立中高一貫校と私立中高一貫校の違い
公立 | 私立 | |
先生 | 異動がある | 異動はない |
試験 | 適性検査・作文・面接 | 特殊算を含む4教科入試 |
学費 | かからない | かかる |
宗教など | ない | あるところもある(ないところもある) |
教科書 | 文部省認定 | 独自の教科書も使用(体系数学・ニュートレジャーなど) |
授業 | 文部省で決められた授業 | 自由なカリキュラム |
このように、公立中高一貫校と私立中高一貫校では大きな違いがあります。
同じ難関大学を目指したり、整った環境を求めての受験となりますが、入学後に大きく違いがあるということを分かっておいてもらえたらなと思います。
公立中高一貫校と国立中学の違い
公立 | 国立 | |
先生 | 異動あり | 異動あり+約半年間の授業は教育実習生が行う |
試験 | 適性検査・作文・面接 | 特殊算を含む4教科入試+くじ引き |
学費 | かからない | かからない |
教科書 | 文部省認定 | 文部省認定 |
授業 | 文部省で決められた授業 | 文部省で決められた授業 |
高校受験 | なし | あり |
このように、公立中高一貫校と国立中学は似ているようでも違います。
大きな違いは
- 受検方式
- 高校受験の有無
- 教育実験校かどうか
この3点です。
親側からすると、義務教育の間は授業料がかからない点で同じようなものだと感じるかもしれませんが、
子ども側からすると、
- 高校入試がある
- 受検の方法が違う
- 受検倍率が違う
という点で、かなり生活が変わってきます。
高校受験があったほうが良いけど中学受験もさせたい人は、国立中学を目指すと良いと思います。
でも高校受験をせず、6年間大学受験に向けて勉強してほしい、部活動にも力を入れて頑張って欲しいと言う気持ちのある人は中高一貫校がおすすめです。
スポンサーリンク公立中高一貫校のメリットとデメリットを比べて受験を決めよう
公立中高一貫校のメリット・デメリットと、私立中学、国立中学との違いをお伝えしてきました。
義務教育の間は私立のような授業料を支払わなくてもいいのにレベルの高い教育が受けられるということで、爆発的な人気のある公立中高一貫校。
とても魅力的な学校ですよね。
人気が出てきただけに、入試も年々、準備が必要になってきています。
ちょっと前までは勉強しなくても6年生からの勉強で間に合うと言われていましたが、ここまで人気が出てくると、遅くとも5年生くらいからは準備していきたいところ。
また滑り止めで私立や国立を併願する場合は、また違った受験対策が必要になりますので、早めに準備を始めてくださいね。
公立中高一貫校受検の学習法はこちら
私立中高一貫校を目指したいと言われて悩んでいる方はこちら
6年生から受験を考えている方はこちら
参考にしてみてくださいね。
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