わが家は土地柄、中学受験と高校受験の両方を経験しました。
中学受験と高校受験を比べて考える人は多くて、比べる人ほど偏差値の違いで賢いか賢くないかを判断しがちです。
まあ実際、偏差値が高い方が賢い学校と言われるし、低ければ出来が良くないと言われるので仕方のないことなんですが、
中学受験の場合「こんな偏差値の低い中学に行くよりも中学受験をやめて高校受験にした方が良いんじゃないか」
そんな不安が頭をよぎることもありますよね。
私達は自分たちのいる世界が全てだと思い込んでしまう癖があります。
でも本当はそうじゃない。
このブログを読んでくださっているあなた自身が公立出身なのか私立出身なのかによって、このブログに書いてあることへの感じ方が変わるかもしれませんが
私の息子が中学受験と高校受験の両方を経験して感じた、『中学受験と高校受験の偏差値の違い』について書いてみようかと思います。
中学受験の偏差値と高校受験の偏差値の違いとは
まず大前提に『中学受験は一部のお金のある人しかしない』という事実があります。
そして高校受験は『日本国民ほぼ全員がする』という事実があります。
で、その一部のお金のある中学受験をさせようと思う人って、実は勉強熱心な人、一昔前で言う「教育ママ」が多いんですよね。(最近は教育パパや教育ジジババの場合もあるけど)
そうなると小学校のテストで100点以下を取ってきたら「なんで間違えたの?お勉強しようね。」と言って対策を立てたりくもんや塾へ入れたりする人が多いんです。
一方、高校受験は日本国民ほぼ全員がするので、この中には小学校のテストで40点取って来ても「もっと勉強せい、こんな悪い点数とってきてー」というだけで、あとはほったらかしという人も多いんです。
またご両親もそんなに勉強ができる方ではなかったけど、別に今生きるのに困っていないということで、そんなに勉強熱心ではない人もいます。
勉強より野球、サッカーという人も多いですしね。
すると、小学校のテストで100点ばかり取ってきてほしい中学受験集団が小学校でテストを受けたら、平均はほぼ90点以上になりますよね。
でも本来の公立小学校全体でのテストの平均点って、6年生の時点では多分70点くらいなんだと思うんですよ。(公表されないから分からないけど)
だとすると、このテストで95点をとった子は
中学受験集団の中では偏差値はおそらく56くらい。
でも全体で見ると偏差値は65くらいになるんですよね。
これがそのまま、中学受験の偏差値と高校受験の偏差値の違いとなって現れるんです。
もう少し詳しく説明してみます。
スポンサーリンク中学受験の偏差値50と高校受験の偏差値65
うちの子は中学受験で偏差値50くらいの中学に行って、高校受験で偏差値65くらいの高校に入りました。
偏差値65の高校は、一クラス40人くらいなんですけど、面白いことに、クラスの半分以上の子が中学の時にクラス委員長を経験しているんですよ。
中学のクラス委員長ってクラスの中でもお勉強が良くできる子がなりますよね。
そんな子がクラスに半分以上いる学校。
つまりはすべての中学のトップ層が集まって来て、そこでまた順位が付けられているわけです。
高校1学年300人ですが、中学の時1位~10位だった子はおよそ1位~100番の間に位置しています。
10~20位くらいだった子は100~200番。
20位以下の子はそれ以下という感じで並んでいます。
でも中学でも1学年200人くらいいて、その中で30番で地域のトップ校に入れるレベルだったのだから、ご両親にしてみればうちの子は賢いって思うだろうし、周りの人もあの子は賢いって言うだろうし、偏差値だって63とか65くらいとれていたはずなんですよ。
でも高校に入って200番を下るようになると、一気に高校内偏差値は50前後、下手したら40台になりますよね。
この高校内偏差の数字って中学受験偏差の数字に戻った感じなんです。
伝わりますでしょうか?
つまりは「中学受験の偏差値は高校のトップ校の校内偏差と同じような数字」と考えて良いんです。
やはりどうしたって、お勉強熱心なご両親のお子さんは小さい時から勉強というか、賢くなれと教育されてきてるし、それなりに勉強が嫌いじゃない子が多いんです。
賢くなれると言われる幼児教育は一通りやったことある、っていう子が多い。
運動ができる子が小さいころから運動してきているのと同じなんですよね。
スポンサーリンク結局のところ中学受験と高校受験の偏差値の違いは大きい
結局、お勉強が得意な子ばかり集まって競争している中学受験と、お勉強が嫌いな子も含めての高校受験では、偏差値が違ってきて当然なんです。
お勉強が嫌いな子だって好きなことになればすごい才能を発揮する子もいるし、もともと才能があるのに勉強してなくて将来大物になる子もいるわけなんですけど
偏差値ってその時どのくらいの点数を取ったかで決まるものなのでなんとも言えないんですよね。
もっと言うと、高校の校内偏差で偏差値40台を出していても、大学入試に使う全統模試なんかの偏差値を見ると55くらいに上がってて「お♪」と思うことだってあります。
つまりはテストを受ける全体の子の成績がどのくらいか?によるんですよね。
中学受験をさせようと思っているお家は『勉強させよう!』と覚悟を決めて始めているので誰も手抜きなんかしません。
でも高校受験は『このくらいの学校に受かってくれればいいと思ってるのよ』というお家だってあるので、中学受験程みんなガツガツ勉強しません。
大学受験は偏差値うんぬんよりも自分が行きたい大学へ合格する為にどのくらいのレベルが必要か?という指標が偏差値になるわけですから、
志望校のレベルを超えてきたらそれ以上は勉強しない子だって含まれます。
だからトップ校の子は校内偏差よりも模試の方が偏差値が上がることだってあるわけです。
偏差値って単なる数字なんですけど、私達を一喜一憂させるいやな数字ですね。
ちなみに、大学受験偏差も私達母親世代の時代の数字より今の方が5くらい数字が低くなっているんですよ。
東大なんて偏差値80近かったのに今では70前後ですし、地方国立大なんて40くらいになっているところもあるんです。
それでも母数の問題なのでやっぱり入るのは昔と同じように大変なんです。
数字だけを見て一喜一憂せず、その時、その集団の中での数字を見て、自分達がこれからどのくらい勉強しなくてはいけないのかを考えていきましょう。
また中学受験にしようか、高校受験にしようか悩んでいるときは、両方経験できる国立中学とかを目指してもいいかもしれません。
中高一貫校は利点もあるけど中だるみという欠点もあるし、良い所ばかりに目が行きがちだけど中高一貫の底辺になったら大変なんです。
生半可な覚悟で中学受験をするくらいなら、ゆるく中堅校をめざしたり、すぱっと高校受験に切り替えて本人の努力に任せると言う方法の方がいいかもしれません。
中学受験には魔物が住んでいます。
それは親を狂わせる魔物。
初めて途中でやめるのは多かれ少なかれお子さんの心に傷が残りますから、十分考えてみてくださいね。
GIQ子ども能力遺伝子検査では、お子様が生まれながらに持っている能力を遺伝子から解析します。
検査をすることによってまだ開花されていない能力や、親でも気が付いていない能力に気づくことができます。
中学生・高校生はこれからの進路選びに迷う時期で、数学が得意だから理系、数学が嫌いだから文系という安易な選び方をしてしまう子も多いんです。
でもそれだと、本当にやりたいことが見つからないまま進路選択をしてしまい、高3になってやっぱり文系が良かった、やっぱり理系が良かった、芸術系を諦めたことを後悔しているなど、進路選択に迷いが出てくることもあります。
自分ってどんな人なの?を理解する手がかりとして、GIQ子ども能力遺伝子検査を試してみませんか?
検査は家で簡単にできます。
届いた検査キットについている綿棒で口の中をこすり、それを送り返すだけ。
30日から60日で結果が出ます。
プロによる学習向上アドバイスもついていますので、とても参考になりますよ。