中学受験を始めると、友達と遊べない悩みが出てきます。
それまでは習い事のない日は集まって遊んでいたのに、中学受験の塾に行き始めると週3日~4日は塾があって時間も長いので遊べなくなったり。
塾へ通い始めたことで今まで通っていた学童や習い事をやめるなどの環境の変化で友人関係が変わってしまうことも。
中学受験を始めてお友達と遊べなくなったことを子ども自身は何も言わない場合が多いのですが、親の方が周りのお母さんたちからいろんな話を聞いて
「うちの子、学校でボッチになっていないかな」
「仲間外れにされていないかな」
と不安になることが多いようです。
周りの子が集まって遊んだり、誰かのお家にお泊り会をして親交を深めたり、よく言えば『人間関係を学んでいる』最中に
お勉強お勉強と強制しているようで、お勉強ばかりで人付き合いの下手な子になってしまうのではないかとか、そういった不安が出てきます。
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中学受験のせいで友達と遊べないのは仕方ない?
一昔前、私達が子供だった時代は
「中学受験するんだから遊べないのは仕方ないでしょ。遊んでばかりいるよりもお勉強して良い学校に入ったらいい会社に就職できてたくさんお給料がもらえるのよ。」
とか
「これからの時代は女性も活躍するようになるんだから、遊んでばかりいないで女の子も勉強をしないとね。」
と言われて受験戦争を生き抜いてきた時代でした。
でも今は違います。
高学歴の子は勉強ばかりしてきたせいで会社の人間関係がうまくいかないことが多いとか、
これまでつまづいたことが無いせいで会社でちょっと失敗したらメンタルが折れて社会に出られない引きこもりになってしまうとか
そんなことを言われるようになってきました。
そして社会全体としても勉強だけの能力を重視するのをやめて、アクティブラーニングが導入されるなどの教育改革が行われています。
そんな時代だからこそ、この一番大事な人格形成の時期に勉強ばかりさせていて大丈夫だろうかと不安になってしまうんですよね。
中学受験で難関校を無理して狙おうと思うと、友達と遊ぶ時間はなかなかとれません。
でも地頭がかなり良くてあまり勉強をしなくても難関校を狙えるレベルにいる子は、友達とも遊んでいるし習い事も続けているんです。
運動と同じで勉強にもセンスというものが必要で、ちょっと練習しただけで能力がぐんと伸びる子もいれば、なかなか伸びなくて反復練習(努力)が必要な子もいます。
中学受験でがんばってがんばって友達と遊ぶ時間も犠牲にして難関校に入って、やっと入ったと思ったら、遊んでいてもできる子は中学で同じように遊んでいてもトップの成績を取っていて、かたや自分はまた遊ぶ時間が無い。
一緒に遊んでしまうと成績が下がるという悲しい現実と向き合わなくてはいけなくなります。
だから本当は、中学受験があるから友達と遊ぶ時間が取れないのが仕方ないというのはちょっと間違っていると思うんですよね。
もっと効率のいい勉強法を親子で見つけて、毎日とまではいかないまでも、週1回や2週間に1回でも、塾の無い日に遊ぶ時間くらいは取ってあげれるといいなぁと思うんです。
スポンサーリンク中学受験をすると友だちと遊ぶ時間がとれないのは親の拘束が強すぎるせいもある
親自身の不安から、お子さんが友達と遊ぶのを禁止しているお家もあると思います。
本当はお子さんはお勉強が良くできるのに、遊んでいては抜かされる、遊んでいては成績が下がるかもしれないと言う親御さんの不安から、お子さんを変に拘束しているおうちも多いんです。
みんながこのタイプとは限らないけど、、、。
もしかすると色んなことをお子さんに少しだけ任せると、もっと効率よく勉強を終わらせることができるかもしれません。
でもその能力をちゃんと見ていないと言うか、お子さんを信用していないタイプの親御さんもいます。
「私が見てないとやらないから」
「私が横についていないとできないから」
「計算が遅くてやる気もないし・・・」
などなど、はたから見ると無駄な時間の多い勉強法になっていないでしょうか。
お子さんのやる気をそぐような発言をしていないでしょうか。
それで悪循環になって勉強に時間がかかりすぎてはいませんか?
お友達と1日一緒に遊ぶだけでもストレス解消になるかもしれません。
それがやる気につながるなら、禁止ばかりするのも考え物だなと思っています。
不安ですけどね、ちゃんと帰ってくるのか、次のテストで点数が取れるのか。
でもお友達と遊び過ぎたら点数が下がる経験だって大事だし、いい塩梅が分かれば遊びつつも良い点数がキープできる子になるかもしれません。
お子さんをコントロールしすぎることも気を付けたほうが良いかもしれませんね。
スポンサーリンク中学受験をする子の友だち付き合いはどうすればいい?
周りに中学受験をする子が多ければ、お友達付き合いで悩むことはあまりありません。
同じように遊べないお友達も多いし、塾が同じで塾に行けば話ができるという子もいると思います。
でも周りに中学受験をする子が少ない地域で、みんなが毎日誰かしら集まって遊んでいるような地域の場合、お友達付き合いで悩んでしまうこともありますよね。
うちの地域では難関校受験は少数派で、息子の年には学年で1人だけ難関校受験をする子(男子)がいました。
その子は塾があって忙しいから遊べないとみんなに言ってはいたんですが、周りを馬鹿にしたり上から目線になることもなく、どっちかといえばクラスでは馬鹿をやってみんなを笑わせているタイプの子でした。
その子は土曜日や日曜日は塾がお昼からで4時半に終わるからと、ご両親に頼んで4時半に塾が終わったら速攻で車で公園に遊びに来て、30分から1時間くらいみんなと遊んで車で帰るということをしていました。
彼のキャラクターもあってみんな「おー、来たかー!」という感じだったようです。
学校が別々になった今でもLINEで連絡を取り合っている子が多いので、中学受験をしていてもたくさんの子と仲良くしていたようです。
逆に女の子だと「いつも一緒=友達」という方程式が成り立ちがちなので悩んでしまうかもしれません。
でも女の子は受験をするしないに関わらず、いつもいつでも誰かがもめている状態なことも多いのではないでしょうか。
半年前まで仲良しだった子が突然ハブられるという場面を何度も目にしてきています。
小学生女子の関係ってそこまでと言ってしまえばそうだし、そこをどう受け止めて乗り越えていくかが女の子の人間関係ともいえると言うか。
こういうのって就職したって女子は変わらないし、新人いびりをするのも女子だし、まあ、めんどくさいものだと割り切って、またいい友達ができるさと思って過ごすと良いんじゃないかなと思います。
スポンサーリンク中学受験があるから友達と遊べないと思うなら工夫をしよう
先ほどの男の子の話じゃありませんが、どんなに塾が忙しい子でも塾から帰ってすぐに勉強を始めてご飯とお風呂と睡眠以外は勉強をしているなんていう子はいませんよね。
だれだって休んでいる時間があるはず。
そこを遊ぶ時間に当てるか、家でテレビを見たりゲームをしたりするかは本人の自由だとは思うんですが、遊べなくて悩んでいるならそういった家でゆっくりしてる時間を友達と遊ぶ時間に当てるという努力をしてもいいのかなと思います。
それには親の協力ももちろん必要になってくるとは思うんですが、お子さんが悩んでしまうくらいなら、頑張ってみても良いんじゃないかなと。
親が抑圧している状態は、大人になっていろんなことを考えてしまいそうですしね。
それぞれの状況はあると思いますが、お子さんにとって一番いい形でお友達と遊べるといいんじゃないかなと思います。