事情があって中学受験を塾なしで6年から始めたいと考える方は毎年います。
うちの子が通っている偏差値53の中学校にも、小6の11月に決心して中学受験をして合格した子がいます。
そう、小6からでも偏差値50前後の学校ならほぼノー勉でも、小学校の基本ができている子なら合格することができるんです。
また一般的には偏差値60くらいまでの中学校なら小6から始めても間に合うと言われています。
この記事では塾なしで6年から中学受験を始める方法についてお伝えしていきます。
Contents
ゆる中学受験なら塾なしで6年からでも間に合う
一般的には偏差値60くらいまでのゆる中学受験なら、小学校6年生からでも合格できると言われています。
中学入試問題の応用問題の数が増える境目がおおよそ偏差値60くらいからだと、『ゆる中学受験 ハッピーな合格を親子で目指す』の著者、亀山先生もおっしゃっています。
ただ、小学6年生から中学受験を考える人は塾へ行く人が多いです。
やはり中学受験=塾のイメージがあるし、小学6年生からってちょっと遅かったかしら?と思って誰かに話を聞きたくなるので、塾へ相談に行くからです。
でも、偏差値60までのゆる受験なら塾なしでも十分合格できます。
塾で行われている模擬試験はちゃんと受けて自分の立ち位置を知っておいて欲しいですが、それ以外の勉強は塾なしでも大丈夫です。
- 小学生の間から高校受験のための塾へ通っていた人
- Z会を受講していた人
- 進研ゼミ・スマイルゼミの発展クラスを受講していた人
- 学研やKUMONなどでレベルの高い学習をしていた人
この人たちはゆる中学受験の成功率が高いです。
小学校の基礎固めがしっかりしてあることと、簡単な中学受験用の問題に触れてきているのがその理由です。
この条件に当てはまる方は、自信を持って小学校6年生からの中学受験を始めてくださいね。
6年から塾なし中学受験を始める方法
6年生から塾なしでゆる中学受験を始めるなら、選択肢は2つです。
- 通信教育
- 家庭教師
どちらかを使って、確実に受験勉強を進めてください。
いくら小学6年生からでもノー勉でも間に合うと言っても、小学校での学習範囲は点数を落としてはいけません。
市販の問題集でという方もいると思いますが、市販の問題集だけで中学受験をするのはちょっと無謀かな?と思います。
やはり、中学受験では小学校で習わないことも出題されるので、そのあたりの授業はちゃんと受けたほうが分かりやすいと思うからです。
最近では通信教育を受講しても映像授業が必ずついてきますし、問題集は手元にあるのならスタディサプリを使用する方法もあります。
スタディサプリ
は月額使用料も安くて2週間お試し受講もできるので、ちらっと見てみるのも良さそうですよね。
塾なしで中学受験をするための教材や問題集についてはこちらの記事を読んでみてください。
また、塾なしで中学受験をするうえで重要なのが、学習スケジュールです。
6年生の1年間で受験を完結させるなら、秋ごろまでの基礎固めとそれ以降の過去問演習が大切です。
長くなりそうだったのでこちらの記事に詳しく書きました。
6年からの塾なし中学受験で合格を狙える中学校
6年からの塾なし中学受験で合格を狙える中学校は、ゆる中学受験では偏差値50~60とお伝えしています。
でもたまに、偏差値70の学校にだって6年からの中学受験で合格する子もいます。
どういったからくりでそうなっているのかは分かりませんが、私が聞いた限りの情報では、そういう子たちはみんな家庭教師をつけています。
最近ではオンライン家庭教師というサービスも広まって来ていて、自宅に来てもらっているのと同じサービスをネットで受けられるとあって結構人気なんです。
6年からの塾なし中学受験でどこまでの中学校を狙えるか、というのは、その子次第。
まずは模試を受けてみてどこの中学校に合格できそうかを確認してみてください。
偏差値が志望校に届いていなければ勉強をしなくてはいけませんし、志望校に届いているようならこのまま学習を続けていけば大丈夫ですよね。
また偏差値や問題の傾向は地域によって差がかなりあるので、過去問をしっかりやる事、定期的に模試を受けることは忘れないでくださいね。
スポンサーリンク中学受検を塾なしで6年から始めて公立中高一貫のみを狙う場合
公立中高一貫校の受検を6年から塾なしでしよう!という人は十分間に合うので安心してください。
進研ゼミやZ会の公立中高一貫講座は6年生からのカリキュラムが組まれています。
通常の私立中学受験とは違って、適性検査というまた別の能力を求められることになります。
また合わせて作文も書かなくてはいけないので、作文の添削をちゃんとしてもらえる環境を整えて学習を進めていくようにしましょう。
先ほどの通信教育でもいいですし、ネット塾や家庭教師を利用する方法もあります。
こちらの記事の後ろの方に公立中高一貫講座の通信教育についてまとめているので読んでください。
ただ、都会の方は私立中高一貫を目指している子が公立中高一貫も目指していることも珍しくありません。
もし合格したとしても、私立中高一貫向けの勉強をしてきたこと同じ学校で同じように争うのは、最初の方は結構大変です。
私立中高一貫向けの学習は、中学校で習う範囲がかなり含まれているからです。
そのような環境で公立中高一貫校だけを目指そうと思っている方は、
- もし落ちたら地元の中学に行く覚悟
- 中学合格後のために勉強をしておく
- 途中で私立も受けたくなった時のための対策を
この3つの心づもりをお勧めします。
そしてこの3つをカバーできるのは、
- 通信教育ならZ会の通信教育 小学生コース
- 家庭教師を利用してゆる中学受験の学習を進める
の、どちらかがおすすめです。
塾なしで6年から中学受験を始める人はたくさんいる
6年生からの中学受験を考える人は、何かしら事情のある人も多いです。
小学校での人間関係に不安が出てきたとか、ご両親のどちらかしか中学受験をしていなくて直前まで話がまとまっていなかったなど、それぞれの家庭にそれぞれの事情があります。
でも6年生だからもう間に合わないと悲観的に思うのではなく、受験すれば行ける中学校は沢山あるし、それまでの勉強の仕方によって6年生からなんて無理だと思われている中学校にだって合格できる子もたくさんいます。
全員が同じ条件で始めるわけではないので、一言で「こうですよ」と言えないのが中学受験なんですが、せっかくやってみようかな?と思ったのなら、塾に行くにいても行かないにしても、道を模索して頑張って欲しいなと思います。
また1つの方法にこだわりすぎず、あまり良くないかもしれないと思ったら次の方法に移ることも考えつつ、学習は進めて行ってくださいね。
小学生と言っても受験に落ちた経験やうまく行かなかった経験は、多少なりとも心に傷を残すものです。
本人が納得できる形での受験に進めるよう、配慮してあげてくださいね。