中学受験のメリットやデメリットを知って、お子さんに中学受験をさせるかどうかを決めていきましょう。
中学受験をするかしないかは「小学生のうちにたくさん勉強をするか中学に入って勉強をするかを選ぶ」というイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、本当はちょっと違います。
もともとハイレベルの大学や高学歴の人しかなれない職業を子どもに選ばせようと思っている人は、中学受験をするしないにかかわらず小学生のうちから勉強をさせています。
そして人生の中に中学受験を組み込むか、高校受験を組み込むかで選びます。
つまり勉強をするのは大前提で、そのうえで、どんな環境の学校を選ぶのかが基準となるのです。
中学受験をするメリットとデメリット、高校受験をするメリットとデメリットを比較して、どちらの環境を選ぶのかについて考えてみましょう。
中学受験のメリット
中学受験の一番のメリットは子どもにとってのメリットがほとんどです。
- 勉強をする習慣がつく
- 早いうちから勉強の積み上げができる
- 競争心が培われる
- 高校受験がないので中学のうちに高校の勉強が習える
- 家庭環境の似ている子が多い
- 進学の対策を学校の先生がしっかりやってくれる
- 海外との交流学習がある
- ボランティア活動などの機会を学校が率先して与えてくれる
- 留学への道が開かれている
- 修学旅行が豪華
このようなメリットがあります。
この中には中高一貫校に入学した後のメリットも含まれています。
勉強をする習慣がつく
中学受験をすると毎日たくさん勉強をするという習慣がつきます。
もちろんこんなに勉強するのは嫌だと思ってしまう子もたくさんいるんですが、それでも、多かれ少なかれ毎日勉強をするのは当たり前だと思えることは将来とても役に立ちます。
膨大な量の宿題を素早くこなすスキルも身に付きますし、どうやったら計算が早くなれるだろう、暗記が早くできるだろうと、スピードアップの方法を自分で考え始めるのもいい傾向です。
会社で勤めるようになってからも効率よく仕事を終わらせることができ、スピードのある業務をこなせる力となります。
早いうちから勉強の積み上げができる
実は国公立大学に入る、もしくは同等レベル以上の私立(MARCHや関関同立以上)の大学に入ろうと思うと、小学4年生以降の学習の積み上げがとても大事です。
小4以降のどこかでつまづいてしまうと、どこが分からないのか分からないままに学習が進んで、勉強しても成績が上がらない沼に入ってしまうこともあります。
それが中学受験をすることによって(途中で受験を諦めたとしても)、小4から小6までの基礎は完璧になります。
中学受験算数の応用問題は少々できなくても、中学に入って方程式を習ったとき「こんなに簡単なやり方があったなんて!」と驚くことができます。
算数以外の教科でも「中学の勉強は小学校でやったから楽勝。」と感じることができるんです。
この経験が「自分は勉強が得意かもしれない」と思えることにつながって自信となります。
上を見ればきりがないです。
でも「得意な方」に入れるだけでも自己肯定感を上げるための良い材料になるんですよ。
競争心が培われる
最近はどの学校でもあまり競争心を植え付ける教育はされていないですよね。
でも学校の中でも子どもたちはうすうす感じていると思うんです。
勝ちと負けがあることを。
勝って嬉しい、負けて悔しいと思うことは人間として当然のことです。
負けて悔しいと思ったとき次にどうつなげていくか、それを小さいうちに学べるのは今やこの中学受験とスポーツクラブなどの習い事だけかもしれません。
中学受験のあまりの競争ぶりにひいてしまう人もいますが、お子さんの性格に合わせた塾を選ぶことでその加減は解消できます。
お子さんにとってもいい経験になると私は思います。
高校受験がないので中学のうちに高校の勉強が習える
高校受験がない。
これが一番のメリットと言える部分です。
中学受験をして中高一貫校に入ると高校受験がありません。
(国立に多い中高もしくは中高大併設型のような学校に入ると高校受験があります)
高校受験がないから部活動に専念できるとか、高校受験がないから大学受験の勉強が早く始められるというのが世間一般で言われている中学受験のメリットです。
でもこれ本当に全員にとってのメリットかというとちょっと違って
・部活動⇒公立ほど種類がない、強豪校じゃない
という場合もありますし
・高校受験がない⇒中だるみがすごくて地に落ちる子もたくさんいる
というデメリットと背中合わせです。
多くの中高一貫校の子は、高校受験があった方が勉強できたのでは・・・と途中で気づきます。
でも中3で受験勉強をしなくていい分、高校の勉強を先取りしていくのは中~上位層にとってはとても良い環境です。
御三家などの難関校では授業スピードがとても速く、高校2年と3年はずっと大学受験対策に使えますからものすごい数の学生さんが東大に進学しますよね。
中堅校はそこまで授業進度も速くなく、高3が受験対策の1年という感じではありますが、公立の進学校と比べるとゆったりと受験勉強ができるメリットがあります。
中3の途中から高1の学習が始まるため授業スピードが比較的ゆるやかなので子どもたちに無理をさせない授業が展開されるからです。
公立高校の進学校は入学前の春休みに教科書20ページ程度の宿題が出て、そこは自主学習にて入学後テスト、授業はその21ページ目からスタートで、授業が間に合わなければ〇ページまで範囲だから勉強しといてーと言われてテストです。
いくら高校受験の上位層がそろっていても、塾などで対策を取っていない多くの子が振り落とされます。
振り落とされても先生は拾いに来てくれません。
私立の中堅校は結構先生が拾いに来てくれます。
この公立で振り落とされてしまう子たちも中学受験をして中堅校にでも入っていたら、また違った人生があったのかなと思うことも正直、大きな声では言えませんがあるんですよね。
スポンサーリンク家庭環境の似ている子が多い
中学受験をさせようかなと思ったり、この中学がいいなと思って選んできている時点で、考え方や環境が近いおうちの子が集まっています。
公立の小学校でなかなか馴染めなくて苦労をしたという子も、私立に行ったら友達ができたという例はとても多くあります。
よく言われるのが、周りの子よりも出来過ぎる子も吹きこぼれてしまって馴染みにくいと言われます。
そんな子もよくできる子ばかり集まる中に行けば、自分だけじゃなくなるのですごくなじみやすくなるんですよね。
また教育熱心な家庭では性格が穏やかな子が多いため、安心して通える子も多いです。
ただ、お金持ちが多い環境になるので、あまり派手なグループに入ってしまうとお金がもたない・・・という悩みを抱えてしまう場合もあります。
お金の面は親子でしっかり話し合って対処していきましょう。
進学の対策を学校の先生がしっかりやってくれる
進学対策は公立高校でもありますが、それ以上に手厚く見てくれるのが中高一貫校の先生です。
もちろん、何も相談せずに待っているだけでは何もサポートはありませんが、少し相談すると至れり尽くせりにいろいろと情報を集めてきて教えてくれます。
赤本のこの部分をやったほうがいい、これは最近出題されていないなど、詳しい内容までレクチャーしてくれる先生もいます。
学校によっては授業も入試に必要な科目を受講すれば単位が取れるように計らってくれるところもあるようです。
多くの中高一貫校では「塾はいらない」と言っていますので、こちらから先生に働きかければ塾に行かなくても大学に合格できるくらいの情報や指導をお願いできます。
海外との交流学習がある
中高一貫校の特に私立では、海外に姉妹校があって交流を持つ機会のある学校もあります。
交換留学ができたり、ホームステイの機会が多いのも私立中高一貫校です。
クラスに帰国子女が1人は必ずいるという学校も珍しくありません。
また成績上位者にだけ声がかかる、海外への大学留学のための奨学金制度や推薦なども私立だけの特権です。
もし海外の大学に留学したいと考えているのなら、私立中高一貫校に行くと公立に行くよりも先生方が情報をたくさん持っていますし
先生自身が留学経験のある方が多いので、親身になって協力してもらえます。
ボランティア活動などの機会を学校が率先して与えてくれる
ボランティア活動も公立に通うよりも私立に通った方が活動の機会が多くあります。
学校と提携している企業や施設などへの訪問やお手伝いなど、申し込みが多ければ抽選になるものもありますが希望すれば参加することができるような仕組みがあります。
また学校によっては部活動の一環としてボランティア部のようなクラブが設置されているところもあります。
修学旅行が豪華
子供たちが一番喜ぶのが修学旅行です。
少々お金がかかっても文句の出ない家庭ばかりなので、豪勢な計画が立てられます。
親にしてみれば金額を見てびっくりすることもありますが、子どもたちはとても楽しいと思います。
スポンサーリンク中学受験のデメリット
中学受験のデメリットは親にも子どもにもあります。
- 小学校の友達と違う学校になる
- 遊ぶ時間が少なくなる
- 旅行に行きにくくなる
- 人間関係がうまくいかなかった場合はつらい
- 成績が下の方になるとつらい
- 宗教が受け入れられなかったときつらい
- 何かとお金がかかる
このようなデメリットがあります。
中高一貫校に入学した後のデメリットも含まれています。
小学校の友達と違う学校になる
同じ中学受験をするお友達とも、中学受験をしないお友達とも別の学校に行くことになります。
昔はこれでもうお別れ・・・と思っていましたが、今の子はスマホがあるので以外と細く長くつながってときどき一緒に遊んでいます。
switchで会話しながら遊ぶこともできますし、急にいなくなってさみしい!ということはなさそうです。
良い時代になりましたよね。
遊ぶ時間が少なくなる
中学受験の勉強を始めるとお友達と遊ぶ時間は隙間時間の少しの間しかなくなってしまいます。
要領がよくて塾の勉強が簡単に終わる子は結構ゲームして遊んだり友達とも遊んだりしている子もいるようですが、多くの子は遊ぶのはちょっと難しいと思います。
塾に行けば塾の友達がいるのでそれはそれで楽しいこともあって、塾があるから遊べない・・・と悩むことは少ないですが
学校のお友達と遊べなくて疎外感を抱いてしまったときはお子さんが精神的に大変かもしれません。
うちの子は平日は遊べないけど土日の夕方は遊べるよと言って1~2時間くらい遊びに行っていました。
男の子なのでその程度で大丈夫でしたが、女の子だったらどうなんでしょう・・・
その子の性格にもよるかもしれませんが、ちょっと気にしてあげたいところです。
周りに中受組がたくさんいると助かりますよね。
旅行に行きにくくなる
基本的に祝日も塾がありますし、日曜日はクラス分けテストで埋まってしまうので旅行や遠出に行きにくくなります。
行くときはお盆やお正月、ゴールデンウィークなどの大型連休くらいでしょうか。
旅行に行っても学習が取り戻せるように計画を立てるようにしましょう。
人間関係がうまくいかなかった場合はつらい
中高一貫校で6年間同じ学校の場合、最初に人間関係でつまづいてしまうとその後の学校生活が苦しいものになってしまうこともあります。
高校受験をすれば新しいメンバーに代わりますが、持ち上がりなので最初のイメージがなくなることが難しくなります。
とはいえ中学校時代と比べて高校生になると子どもたちも大人になり、自分がどのような子と相性がいいのか?ということが分かってくるようになります。
すると中学時代とは違った友達と一緒に遊ぶようになったり、気の合う仲間で集まるようにもなり始めて暗黒時代を脱する子も多いです。
ずっと抜け出せない子もいるにはいますが、私立の場合は先生に相談すれば、相性の悪いことは別のクラスにしてもらえます。
それだけで暗黒時代を抜け出せたりするものなので、先生の対応次第でうまくいく場合もあるところは私立の良さだと思います。
スポンサーリンク成績が下の方になるとつらい
中学受験組はこれまでに競争精神で生きてきた子どもたちです。
その子どもたちが、一言で言えば上から順番に、偏差値順に難関校から中堅校へと収まっていくわけです。
これまで塾の3クラスの中でトップクラスに在籍し、トップクラスの中では順位はそれほどでもなかったけど塾の中ではトップクラスに在籍していることを誇りに思っていた子が
難関校に合格して最初の学校のテストの順位を見た時、最下位に近かった時の気持ちが分かりますでしょうか。
そしてこの学校の子はみんな熱心に勉強をする子ばかりなので、一度最下位になってしまうとなかなか上がることができません。
さらに競争大好きな子供たち。
順位が上の方の子が威張っているし、自信をもって学校生活を送るようになります。
下の方の子はなんとなく居心地が悪くなって、自信もなくなってきてしまいます。
がんばってもがんばっても上がらない成績、先生にはがんばれ、がんばらないと単位がと言われる日々。
嫌になって当然ですよね。
この現象は受験前の学校選びの失敗も関係しています。
塾の先生と相談して、悔いのない学校生活を送れるような学校選びをしましょう。
宗教が受け入れられなかったときつらい
多くの私立中高等学校は宗教がからんでいます。
キリスト教だったり仏教だったりがあって、キリスト教なら礼拝をしたり聖書の授業をしたりする学校もあります。
そういった宗教の行いがどうしても受け付けられない思春期となってしまった場合、この時間が苦痛でたまらないということになってしまいます。
最初に宗教のことも確認して、分かって入学するようにしましょう。
そのためには学校見学も大切です。
何かとお金がかかる
そして最後はお金です。
授業料は月4万円~12万円くらいでさまざまですが、公立中学に行けば無料なのに高い授業料ですよね。
また修学旅行も遠足も豪華なので何かとお金がかかります。
部活のユニフォーム代も道具も高めです。
お友達付き合いも、地元の子はマックに行くところを私立の子はスタバに行くので高くかかります。
ちょっとちょっとの積み重ねが結構な額になりますし、遊ぶ相手によっては洋服にも気を使うのでなかなか大変です。
〇〇ちゃんは〇〇に旅行に行ったんだって行きたいなぁと言われることもありますし、〇〇に誘われたから行っていい?と言われることもあります。
いやまあ、大変です。
このあたりは子どもの人間関係と家計を照らし合わせて、うまく折り合いをつけていきたいところです。
スポンサーリンク中学受験のメリットとデメリットは表裏一体
中学受験のメリットとデメリットは、こっちを取ればこっちが、こっちを選べばこっちが、という状態のものが多いです。
でも自分が中学受験経験者の親の8割は子どもに中学受験をさせるというデータもあるそうで、8割の方は中学受験をして良かったと思っていることが分かります。
かくいう私も中学受験経験者、私立に行って良かったと思っていますし、子どもたちも行かせて良かったです。
もっと言うと、私は私立中高一貫校から地元の国立大学へ進学したんですが、大学も私立だったらもっと良かったのかなと思っています。(就職活動への手厚さが違うと知ったので)
中学受験はお金がかかりますが、やって損はないと思います。
あとは無理をしないことです。
子どもが勉強をしたくないのに無理やり御三家を狙うとか、そういう無理強いをしなければきっと、親子関係も壊れないし子供自身も将来、あの学校に通えてよかったと思えるはずです。
偏差値のためでも親の見栄のためでもなく、子どもに合った学校を探す、そんな気持ちで中学受験に挑戦してほしいなと思います。
中学受験と比べた高校受験のメリットとデメリット
中学受験と比べて高校受験のメリットとデメリットもみてみましょう。
中学受験と比較した高校受験のメリット
- 子どもが自分で勉強できる
- 子供自身が自分の意志を持って志望校を選べる
- 中学受験のようなテクニックが要らない
- 公立中学は部活の種類が豊富
- 学校にお金がかからない(塾代は別)
これは子どもから見たメリットです。
中学受験をすると10歳を超えない小さいうちから勉強が始まってしまうので
- 親がやれって言ったから
- 気づいたらこの学校に行きたいよね!と洗脳されてた気がする
- 俺塾に行きたいなんて言ったっけ?
などなど、気づいたら〇〇という現象が起こりがちです。
それに対して高校受験のころには、もう立派な15歳という歳になっていますので、
- 親の言いなりにはならない自分で自分の道は決める
- 親の勧める学校はいやだ
- 友達と同じ学校に行きたい
などなど子供自身の気持ちが大きくなります。
つまり親側から見ると
- 親と子で意見が対立する
- 勉強しろと言えば言うほどしない
- 本当に志望校に受かるんだろうかとやきもきする
という、子どもから見たメリットが親側から見たらデメリットとなるのです。
でも親に決められた道を歩むよりも自分で選んで決めた学校に進学することは、自分で自分の人生に責任を持つという意味で正しい姿のようにも思います。
中学受験と比較した高校受験のデメリット
- 内申点が必要
高校受験のデメリットはこれに尽きます。
内申点が必要なんです。
内申点は数国英理社5教科に加えて、美術、保健体育、音楽、技術家庭の合わせて9教科を5段階評価で表した成績のことです。
よく自分の成績はオール5だったとか、オール2だったとか言うあれです。
内申点は先生の采配によってつけられるものなので、先生に嫌われてしまったら最後、5は絶対にもらえないというデメリットがあります。
東京や大阪と言った競争の激しい地域では、偏差値70を超える進学校もありますが、そのような難関校を受検するためには4は1つくらいしか許されません。
3年間のうちで4が1つです。
ひょっとしたらオール5じゃないと厳しいのかもしれません。
つまり体育と美術のできない秀才は偏差値70以上の学校に入れないのです。
オールマイティな子じゃないと入れないのです。
これって、私立の御三家に通っている子でも落とされる子はたくさんいるような気がしませんか?
ここが高校受験最大のデメリットです。
その学校に見合った内申点が足りなければ受験資格がもらえません。
その内申点はテストの成績、宿題などの提出物の有無、遅刻や欠席、授業態度によって決まります。
授業中に手を上げなかったら成績が良くても4です。
宿題忘れを何度もしたら100点をとっても3です。
このような評価は中学受験にはありません。
それなら中学受験の方がいい!と思いそうになりますが、中学受験はテスト一発勝負。
高校受験は毎回のテストの点数で上下するので何度もチャンスがあるのと、提出物を出したり授業中にきちんと手を上げるなどをすれば、テストの点数が少々悪くても内申点が上がるチャンスがあります。
さて。
どちらがお子さんに向いているでしょうか。
スポンサーリンク中学受験も高校受験も目指す先は同じ
冒頭で少し書きましたが、中学受験も高校受験も目指す先は同じです。
偏差値の高い大学に入れたい、偏差値の高い大学に行かないとなれない職業についてほしい、そう思っているおうちの方は中学受験や高校受験にかかわらず、小さいうちから勉強をさせています。
もっとぶっちゃけると中学受験組は幼稚園や保育園のころから公文へ、そして小学生になったらz会などをやったりしながら小3になったらサピックスや浜学園に行きます。
そして最難関の開成や灘中を目指し、最終的に東大や京大を目指します。
高校受験組は、幼稚園や保育園のころから公文などの幼児教室へ行くのは同じ。
そして小学生になったら多くの人は東進へ行きます。
そこで高校受験向けのコースを選択し、中学受験とは別の、高校受験に必要な中学校の数学や英語を小学生のうちから早めに習い始めます。
そして中学になったら中2くらいまでに中学の学習を終わらせて、中3から高校の学習に入ります。
高校受験と併用して高校の学習を行いますが、こういった子は中学の勉強はほぼできているので内申点も高いため、志望校へ合格できるかどうかという心配はあまりない子が多いです。
公立の進学校を狙う子もいれば私立を狙う子もいます。
中高一貫校に高校からの入学を希望する子もいます。
また中には高専を選ぶ子もいますが、高学歴を狙いつつ高専を選ぶ人は全体としては数は少ないです。
でも高専から東大へ行こうと思う人も多く、編入試験は難しいながらも大学入試よりは簡単などのうわさもありますが、この辺りはまだ真偽は確かめられていません。
と言った多くの選択肢からコレだと思う学校を選んで進学します。
そして高1ではもう高2か高3の内容を東進で学習し、学校の内申点を見ながら推薦を受けるのか、一般選抜で受験するのかを考えていきます。
このころには自分で将来はどんなことを仕事にしたいかについて考え始めていますので、その道に向けた学習を始めます。
公立高校は子どもたちに国立大学への入学を推す傾向があって、高偏差値の公立高校では東大や京大に行けそうな子をピックアップして少人数クラスを編成し、特進クラスを作って鍛える学校もあります。
この特進クラスに入れるかどうかも目安にしていたり、いろいろです。
でもこの人たちは目指す先は同じ、東大だったりお医者さんだったり、親が決めたゴールに向かって走っているのです。
最終的にどこを目標にするのかによって、中学受験をするか高校受験をするかは決まりますが、親が楽なのは中学受験の方かもしれませんね。
小学生の間は塾が引っ張ってくれますし、中学に入学できれば学校が引っ張ってくれます。
高校受験をする場合は、親が何も情報のない中で戦略的に学習を進められるようサポートする必要があります。
東進に入ればいいというだけなのかもしれませんが、東進もその子のレベルによって受けられる授業が変わりますから、やはり小さいうちは親の介入なしには先取り学習は不可能です。
つまり中学受験をしても高校受験をしても、現役でこう偏差値の大学に入学しようと思ったら同じような努力が必要ということなんですね。
高校受験は周りに流されない心の強さ、要領の良さが子供自身に必要です。
中学受験は親のお金と周りからのプレッシャーに負けない子どもの心が必要です。
どちらがお子さんに合っていると思いますか?
私はお金に余裕があるなら私立をお勧めします。
私立はいいですよ、先生の対応が優しいですし心配事があっても安心して通わせられます。
とりあえず、最終的にお子さんにどうなってほしいのか。
子育てのゴールをどこにするのか。
それによって中学受験をするにしても目指す学校が変わりますし、選ぶ塾も変わります。
高校受験をするにしてもどのタイミングでどんな塾に行くか、塾は利用しないのかも変わってきます。
よく考えて選んでみてくださいね。