中学受験は5年生でやめる人が多いです。
うちの息子たちが中学受験塾に通っていたとき、1クラス20人ほどでしたが5人くらい小学5年生の間にやめていきました。
2人の中学受験を経験して思うのは、やはり小学6年生になると後戻りできなくなるから小学5年生の間に決断をする人が多いんだろうなということです。
中学受験からの撤退時期はたしかに5年が丁度良いと思います。
小学5年になるとだいたいの偏差値が分かって志望校も見えてくるので、諦め時といえばそうなのかもしれません。
中学受験を5年でやめる人が多いのは、ちょうどいい時期というのとそれぞれの理由がありそうです。
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中学受験を5年でやめる人が多い理由
中学受験を5年でやめる人が多いのは小学5年になるといろんなことが見えてくるからです。
また子ども自身が成長して、自分の気持ちを言葉でしっかり言えるようになると言うのも大きな理由です。
塾・通信教育での学習量が増えるから
大手の学習塾では小学5年生になると、従来の詰め込み方式のスパルタ授業が開始されます。
どんどんプリントが配られてスピード勝負。
今や中学受験生は高校受験の中学生や大学受験の高校生よりも勉強しているかもしれないと言われています。
そんな中、勉強を楽しんでついていけている子や暗記が得意でどんどん吸収できる子は良いんですが、そうじゃない子はだんだんとこの詰め込みスパルタ方式がしんどくなってきます。
子ども自身のやる気がなくなって、ただただ辛いだけの中学受験になってきます。
そんな様子を見ていて、うちの子はもしかするとすごい子になれるかもしれない!という夢を諦める親御さんも出てきます。
また、自分はこんなに小学生の間に勉強しなかったけど最終的にはいい大学に行けたし就職も成功したという体験を持っている親御さんは
この中学受験のシステム自体に疑問を抱いて、中学受験をやめようと決める方も出てきます。
スポーツや習い事を選ぶ子が出てくるから
スポーツや習い事のために中高一貫校を選ぶ子がいる一方で、地域のサッカークラブなどでスポーツを頑張っている子が「今をかけぬけたい!」と、中学受験をやめる決心をする子が出てきます。
小5、小6で全国大会出場の機会があったらそちらを優先した気持ちになるし、ご両親もそれを応援する気持ちになるようです。
またそういった子は大手学習塾は辞めても、地域の個人塾に転塾して自分のスケジュールに合う形の中学受験を継続しているパターンもあります。
やめたと思っていたら合格したんだって!という子はこういったパターンの子が多いかもしれません。
子どもが友達と同じ中学に行きたいと言うから
小学5年生ごろは、男子も女子も特定のお友達との結束が強くなってくる時期です。
男子はたくさんのお友達とグループになって群れて遊ぶようになります。
女子は小さなグループが沢山出来て、イツメンと一緒にいないとお友達のグループからハブられるというつらい経験をしてしまう子も出てきます。
そういった生活の中で「お友達と同じ中学に行きたい」という思いを募らせて、中学受験をやめる選択をする子が出てくるのが小学5年生ごろなんです。
ただ、こういった形で自分で意思を持って中学受験をやめた子は、勉強の下地ができています。
中学の内容も先取りしたようなもの。
その後もゆるく勉強を継続して公立中学ではトップクラス、高校は地域の進学校へ行って結果として目標とする大学合格を勝ち取る子が多いです。
よく勘違いしてしまいがちなのが
- 中学受験=頭いい
- 中学受験=いい大学へ行ける
- 公立中学=おバカ
こんな風に考えてしまっている人がいるってことです。
こういうわけでは決してないので、その辺りの選択は間違わないようにして欲しいです。
ただ、公立中学に進んで成績が悪くなったからといって「あの時中学受験をやめなければ・・・」とか、中学受験をして入った中学校で「公立に行っておけば・・・」と後悔するような選択だけはしないようにしたいですよね。
誰しも後悔はありますし、中学も私立を選べば他の人よりもお金をかなりかけることになるのでそれなりの意味を持たせたくもなるものなんですが
子どもという1人の人間ですからどう転ぶかなんてやってみないと誰にも分からないものなんです。
現実が見えたから
誰でも最初は「うちの子はもしかしたら・・・」と希望を持って中学受験に踏み出すものです。
でもいざ始めてみると
- あまり成績が伸びない
- 勉強をしない
- 周りの成績が良すぎてびっくりする
- 親が教えるもんだと言われても教えられない
- 子どもが友達と遊びたがる
- 土日が無いなんて信じられない
- 思ったよりお金がかかる
などなど、いろんな壁にぶつかります。
そうした中で「ここまでして中学受験する意味があるんだろうか?」と考えたり、「私達も公立だったし、こんな『公立は悪』みたいな考え方の人と一緒にはできない」など、ご両親の気持ちが変化していくことがあります。
勉強しても成績が伸びない、子どものやる気がないからと中学受験をやめてしまう人も中にはいるんですが、大概は親御さんのやる気が無くなっていくことが原因です。
スポンサーリンク中学受験を5年でやめる人が多いように見えて転塾している可能性も
最初はみんな、中学受験といえば鉢巻をして問題をガンガン解いて、夜遅くまで塾に通って・・・というのを想像しています。
でも、大手の学習塾でそういった学習をして行く中でいろんな情報が耳に入ってくるようになると、小さな個人塾でも中学受験ができることを知る人も出てきます。
大手学習塾のやり方は、お子さんに負担がかかるだけじゃなくて大人の私達にとってもすごく負担になることがあります。
塾の送迎やお弁当もそうですが、日ごろ仕事でなかなか時間に融通が利かない人などはいろいろと感じることも出てきます。
そういった中で
- 個別指導塾で結構合格実績のある塾があるらしい
- こんなにガツガツ勉強しなくてもその子に合わせた学習をさせてくれるから効率がいい
- 子どもの気持ちを一番に考えてくれる指導法を行っている
- 無理にトップばかりの合格実績を求めずその子に合った中学校を勧めてくれる
など、大手学習塾の中学受験に対して違和感を感じる層が流れていく塾の存在が表面化してきます。
今の生活に嫌気がさして来ていたり、肝心の子どもが抜け殻状態になっているようだとこういった塾に半ば助けを求めるような形で転塾する子が増えるのも小学5年生という時期です。
また中には「もう塾なんて嫌だ」と思って、通信教育1本に絞ろうかな?と考える人も出てきます。
大手学習塾に通っていた子はZ会の通信教育 小学生コース 中学受験コースを途中から始めても十分ついていけますし、通塾時間も無くなり時間的に余裕も持てます。
家庭学習の習慣がついている子なら、ある程度小4で基礎を習ってできていれば小学5年生の間はZ会の通信教育 小学生コース 中学受験コースだけで乗り切れる子もたくさんいます。
また最近では浜学園のようにweb教室を開講する塾も増えてきました。
昔のようにお受験で塾に通い詰めというのを嫌がるおうちも多くなってきたんですよね。
また今回のようなご時世の関係で通塾を渋る家庭も多くなってきました。
そこで塾へ行かなくてもwebでしっかり対策できる、進学塾のwebクラスへ変わっていく子も多いんです。
浜学園のwebクラスについて詳しくはこちら→浜学園
そして小6の夏休みごろから塾に行って情報と模試と志望校対策をする、という子も出てきます。
どういった形でも中学受験ってできるんだ、と大人が気がつくのがちょうど小学5年生のタイミングなんです。
中学受験は5年でやめる人が多いけどゆるく続ける選択肢もある
子どものやる気がないし成績も伸びないから中学受験は5年でやめる!と決めたとしても、せっかく始めた中学受験を途中で投げ出してしまうのは子どもにとっても大きな傷となります。
せっかくなら大手学習塾の「偏差値の高い学校へ!」という方針から「本当に自分に合った学校探し」の観点から中学受験を継続してみませんか?
本当は高いポテンシャルがあるのに、大手学習塾のやり方が合わなくて勉強が嫌いになってしまう子もたくさんいます。
それはとてももったいないですよね。
私は中学受験にゆるく挑戦することをお勧めしています。
偏差値70の学校には届かないかもしれないけれど、偏差値50~60くらいの学校なら合格できる子はたくさんいます。
偏差値50~60の学校は、高校受験の偏差値では60~70かそれ以上の学校です。
中学受験はそこで終わりではなく、中学校に合格しても同じ量の勉強をこなせるかどうかでその後の人生や成績が変わってきます。
中学受験で息切れせず、その後も走り続けられる学校を選ぶことが中学受験の秘訣だと私は考えています。
うちの息子たちは中学受験にゆるく挑戦して、現在偏差値55程度の中学校へ通っています。
2022年現在、上の息子は地域のトップ校(公立)偏差値65に合格、次男も同じ学校を目指して頑張っています。
うちの子がこの学校でどのくらいの位置でどのくらい頑張れるか?は、もう高校生にもなると親の力というよりは本人のやる気をどこまで引き出せるか、
これまでにどのくらい勉強が習慣化できたか?による部分が多いですが、中学受験時代に無理してもその後の成績が芳しくない子もいるし、
中学受験時代からトップで今でもトップ独走中という子もいます。
中学受験だけが人生を決めるものではないということを、息子が高校生になった今ひしひしと感じています。
もしよかったら、中学受験にゆるく挑戦するメリットの記事も読んでみてください。
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中学生・高校生はこれからの進路選びに迷う時期で、数学が得意だから理系、数学が嫌いだから文系という安易な選び方をしてしまう子も多いんです。
でもそれだと、本当にやりたいことが見つからないまま進路選択をしてしまい、高3になってやっぱり文系が良かった、やっぱり理系が良かった、芸術系を諦めたことを後悔しているなど、進路選択に迷いが出てくることもあります。
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