中学受験をする子のレベルは上位2割だとか、学校のテストは必ず100点だとか言われていますが、実際はどの程度の子が中学受験をするレベルの子なのでしょうか。
最近では東京や大阪をはじめとする都会の方では中学受験人口のすごく多い地域というのがあって、そんな地域に行くとクラスの半分以上の子が中学受験をするとも言われています。
聞いた話では小学校5年生になると中学受験をする子としない子で学力の差がつきすぎていて授業がうまく進まないため、
中学受験をする子を集めたクラスと、中学受験をしない子を集めたクラスに分かれている学校もあるそうです。(これはママ界隈の噂話なので完全に分かれているわけではありませんが、どう見てもこれは・・・という状態になっているそうです。)
こんな風に言われると中学受験をしない側からすると「はぁ?中学受験の何が偉いのよ!」と言いたくもなりますよね分かります。
そこで本題、中学受験をする子のレベルってどのくらいなのでしょうか。
分かりやすく見ていきましょう。
中学受験をする子のレベルは高校受験に置き換えて見ると分かりやすい
実は中学受験をする子のレベルってどのくらいなの?というのは、高校受験のレベルに置き換えてみると分かりやすいです。
例えば、学習院という皇室御用達の私立の学校があります。
学習院の中学校は中学受験R4偏差値で53~58の間です。
R4偏差値の53~58というのはいわゆるボリュームゾーンと言われている学校で、中学受験をする子の中でも受験する子の多い層です。
模試の偏差値の高い子は滑り止めとしてこの学校を選ぶこともありますし、模試の偏差値が50後半の偏差値の子はこの学校を本命にしていることもあります。
では中学受験R4偏差値で50後半の学習院は高校受験の偏差値にするとどのくらいなのでしょうか。
学習院の高校は2022年東京都の高校受験偏差値で68です。
つまり、中学受験のボリュームゾーン(偏差値50後半から60くらい)にいる子は、高校受験偏差値の65以上のレベルと同じくらいのレベルの子ということになります。
とても賢いと言われる関西の御三家の1つ、灘中学はR4偏差値71です。(2022年8月現在)
灘高校の2022年兵庫県の偏差値は79です。
つまり、中学受験偏差値を高校受験偏差値に換算するには+10くらいで見当がつくんですね。
中学受験をする子はR4偏差値で上は71~72、下は35まで様々です。
この学校を高校受験偏差値に直すと、だいたいで計算すると上は80、下は50前後となるわけです。
ですから、中学受験をしている子が全員とてもよくできるかというとそうではありませんが、
ボリュームゾーンと言われるR4偏差値55~60くらいにいる子たちは高校受験偏差値で65前後の学校に入れる実力のある子たちなので「賢い」と言われているのです。
そしてボリュームゾーンというだけあって、偏差値55~60くらいの人数が一番多いので、平均して中学受験をする子のレベルはとても高いと言われています。
このレベルより高い子もいますし低い子もいます。
小学校の間は遊んで暮らし、中学に入って部活に傾倒している間にちょっと成績が・・・となってしまうような子でも
中学受験に足を踏み入れて小学校の間遊ぶはずだった時間を勉強に費やせば、このボリュームゾーンに入れる可能性のある子は多いです。
ですから中学受験をする子のレベルが高いのではなく、中学受験をする子は勉強をすることで賢いと言われるレベルまで上がってくるが正解なのです。
スポンサーリンク中学受験をする子の家庭レベル(年収)は
中学受験をする子の家庭のレベル(年収)は、5割以上の家庭が年収800万円以上と言われています。
そのうち2割程度が年収1200万円以上。
残りの3割ほどが600万円以上で、その他は400万円以上の家庭となっています。
ですが、私の経験から言うと年収400万円~600万円で私立中高一貫校に行かせているようなおうち(多くの方は母子家庭や父子家庭が多かったです)は、実家が太い場合が多いです。
学費はおじいちゃんおばあちゃんが出してくれている、おじいちゃんおばあちゃんはお医者さんや社長さんというおうち。
また学費は援助してもらっていなくても普段から週1回ご飯を食べさせてもらっているとか、お米や野菜をもらえるので食費の出費が少ないとか、そういった裏がある場合が多かったです。
なので体感的には子ども2人~3人で年収800~900万円前後の家庭が自力で子供全員を私立へ行かせている世帯の経済状況が一番しんどいと思われます。
私立中高一貫校は安くても月額4万円の授業料、偏差値が高くなるほど授業料も高くなり、御三家レベルになると授業料が12万円近くなってきます。
それに加えて教材費とか学校運営費とか、寄付金、修学旅行の積み立てなどなど、いろんな出費があってそれに加えてお小遣いや部活にいるお金、いろんなお金がかかります。
ざっと計算すると月4万円の授業料の学校は年間で60万円~70万円、月12万円の学校は年間200万円近くかかると思っておけば足りないことはないかと思います。
年収400万円以下(←金額は確実ではありませんので市町村団体のHPをご覧ください)のおうちは年間10万円ほどの補助が出る仕組みもある場合もありますので、月4万円の授業料の学校に頑張って通わせてらっしゃる方も1人だけ知っています。
また高校になると私立高校へ通う学生への授業料の補助金が国から降りますので、中学のころに比べると少し家計が楽になります。
なので中学の3年間を乗り切れば!と頑張っているそうです。
とはいえ中高一貫校にはお金持ちが多いのは否めません。
そんなにお金は出せないけど・・・という方は、公立中学へ入学し公立高校へ行く道を選びます。
公立がダメというわけではなく、公立でもちゃんとやれる子はやれます。
とはいえ、公立には大学に行く子も行かない子もいますし、それぞれが自分の思う道を進みますから全員が大学受験に向けて勉強を頑張っているわけではありません。
もし大学へ行かない道の方が面白そうだなと子どもが感じてしまったら、親の意向とは違って専門学校や就職への道を歩むこともあります。
中学受験をすると同じ学校の子は全員大学受験を目指しますから、親の意向である大学受験をする道から外れることはまずありません。
必ず大学は出てほしい(できればちょっと偏差値高めの大学を出てほしい)という強い要望があるのなら、みんなで同じ道に向かって進める中学受験はおすすめです。
スポンサーリンク中学受験を始めれば子どものレベルが上がる
中学受験をする子のレベルはおおよそ高校受験偏差値で60以上に相当する子が多いということが分かりましたね。
これを聞いてやっぱり中学受験をする子ってレベルが高いのか・・・と思ったかもしれませんが、これは中学受験という道に足を踏み入れたら多くの人が達成できるレベルでもあります。
高校受験偏差値で60以上にならない子というのは、小学校時代からの積み重ねの勉強時間が足りなかったり、勉強のやり方を知らないままに大きくなってしまった子が多いと私は思っています。
もし全員が1日5時間くらい毎日勉強ができれば、みんな偏差値60くらいになれるのではないでしょうか。
でもその1日5時間も勉強するというハードルが高すぎて、届かない子が多いんだと思います。
その点、中学受験をすると1日5時間勉強することがマストとなって課せられますし、まだ反抗期を迎えない小学生の間なら、嫌だなと思っても大人の言うことを聞く子が多いため、
1日の大量な勉強時間をこなして高い偏差値になる子が多いのです。
もしお子さんに偏差値60以上の高校に行ってほしい、できれば国立大学レベルの学校に受かって欲しい!と思うなら、小さいうちから勉強をさせてくれる中学受験も検討してみてくださいね。
全員が難関校を目指すのではありません。
その子に合った学習環境を探して、相性のいい学校へ入学することが中学受験のゴールです。
GIQ子ども能力遺伝子検査では、お子様が生まれながらに持っている能力を遺伝子から解析します。
検査をすることによってまだ開花されていない能力や、親でも気が付いていない能力に気づくことができます。
中学生・高校生はこれからの進路選びに迷う時期で、数学が得意だから理系、数学が嫌いだから文系という安易な選び方をしてしまう子も多いんです。
でもそれだと、本当にやりたいことが見つからないまま進路選択をしてしまい、高3になってやっぱり文系が良かった、やっぱり理系が良かった、芸術系を諦めたことを後悔しているなど、進路選択に迷いが出てくることもあります。
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プロによる学習向上アドバイスもついていますので、とても参考になりますよ。